デル・テクノロジーズは3月31日、法人向けPC「Dell Pro」「Dell Pro Max」の新製品を発表した。新製品は同日から順次、直販サイト(Dell.com)などで販売される。
今回登場する新製品は、1月に発表された新しいブランドに基づいて製品名が付けられている。
新ブランドはデスクトップPCとノートPCで共通しており、デスクトップPCではボディーの形状、ノートPCでは画面サイズの整数部分が名称に含まれる。また、拡張性を強化したモデルには「Plus」、デザインを重視したモデルは「Premium」(ノートPCのみ)という名称が加わる。
Dell Proは、専属の情報システム部署/担当者の下でPCを管理/運用している中〜大規模法人向けのビジネスPCだ。一方、Dell Pro Maxは、より高い処理パフォーマンスを求める法人向けのビジネスPC(ワークステーション)という位置付けになる。
デル・テクノロジーズでは「シリコン(CPU/SoCや外部GPU)の多様化」も推進しているといい、CPU/SoCをIntelとAMDから選択できる製品を増やした。サステナビリティー(持続可能性)の観点からメンテナンスのしやすさを改善していることも特徴となる。
Dell Pro Maxは、ひとまずベース(スタンダード)モデルが登場する。デスクトップのPlusモデルは旧ブランドの「Precision」の現行ラインアップでカバーするという。ノートPCのPlus/Premiumモデルは「近日中に発表予定」とのことだノートPCでは、以下の新製品が登場する。なお、製品名の末尾が「0(ゼロ)」のモデルはIntel製CPUを備えるIntelモデル、「5」のモデルはAMD製CPU/APUを備えるAMDモデルを意味する(以下同様)。
Dell Pro 14は14型、Dell Pro 16は16型の液晶ディスプレイを搭載するスタンダードモデルだ。レーザーテクスチャーを施した「ソリッドマグネタイト」とメタリック塗装を施した「プラチナムシルバー」の2色から選択可能だが、基本的にはソリッドマグネタイトが下位構成、プラチナムシルバーが上位構成という“すみ分け”が行われている。ボディー素材は両色共にプラスチックだ。
直販サイトにおける推奨構成(最小構成とは限らない、以下同様)の販売価格は以下の通りとなる。
Dell Pro 14/16はソリッドマグネタイト(左2台)とプラチナムシルバー(右2台)の2色が用意されるが、基本的にはプラチナムシルバーの方が上位構成となる。写真は全て米国英語(US)配列のキーボードが搭載されているが、日本向け構成は標準で日本語配列となる(US配列はカスタマイズオプションとして用意される予定)選べるCPU/APUは、カラーによって以下の通り異なる。
メモリはDDR5規格で、8GB〜64GBまで搭載可能だ(速度は搭載するCPU/APUによって変動する)。ストレージは原則としてPCI Express接続のSSD(容量は256GB〜2TB)だが、ソリッドマグネタイトのIntelモデルでは128GBのUFSストレージも選べる。
ディスプレイはDell Pro 14が14型、Dell Pro 16が16型の液晶で、解像度は1920×1200ピクセルとなる。いずれもタッチセンサーの有無をカスタマイズ可能で、Dell Pro 14については省電力パネル(タッチ非対応)の選択肢もある。Webカメラは「HD撮影対応(ソリッドマグネタイトのみ)」「フルHD撮影対応」「フルHD撮影/顔認証対応」のモジュールから選べる。
ポート類は左側面に電源端子、HDMI出力端子、Thunderbolt 4(USB4)端子×2、イヤフォン/マイク端子とスマートカードリーダー(※1)を、右側面にUSB 3.2 Gen 1×2と有線LAN(1000BASE-T)端子を備えている。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)規格の電源入力とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力も可能だ。
(※1)スマートカードリーダーはプラチナムシルバーのみカスタマイズオプションとして選択可能(後日発売)
ワイヤレス通信はWi-Fi 6/6E(IEEE 802.11ax)に対応しており、Bluetoothは搭載するモジュールによってBluetooth 5.3またはBluetooth 5.4の対応となる。指紋センサーはカスタマイズオプションで、搭載時は電源ボタンと一体化される。バッテリー容量は45Whか55Whを選択可能で、いずれもロングライフサイクル(長寿命)モジュールを選択可能だ。
本体のサイズと、最軽量構成の重量は以下の通りだ。
Dell、AI PCの製品ブランドを刷新 「Pro、Pro Max」など3つのカテゴリーとティアでグレードを分かりやすく
「AI PC」の認知度、約3カ月で10倍に? デルがCES 2025で発表した最新法人向けノートPCの実機を見てきた
デル、Ryzen Threadripper PROの搭載に対応したハイエンドデスクトップWSを発売
デル、13世代Core i9の搭載に対応した14型/16型モバイルワークステーション
デルが新デスクトップPC「Dell Slim」「Dell Tower」を3月28日発売 Coreプロセッサ(第14世代)とCore Ultra 200Sプロセッサから選択可能Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.