デル・テクノロジーズは4月23日、新型ノートPC「Dell 14 Plus(DB14255)」「Dell 16 Plus(DB16255)」「Dell 14 Plus 2-in-1(DB04255)」を発表し、同日に直販サイトを通して販売を開始した。直販サイトにおける推奨構成(最小構成とは限らない)の販売価格は以下の通りだ。
なお、6月下旬をめどに量販店でも販売を開始する予定だ。
「Dell 14 Plus(DB14255)」「Dell 16 Plus(DB16255)」「Dell 14 Plus 2-in-1(DB04255)」の販売が始まった。なお、モデル名の「一の位」の「5」はAMDモデルを意味する(Intelモデルは「0」)
4月23日に行われた発表会の登壇者。左から、デル・テクノロジーズの松原大氏(ジャパンコンシューマー&リテール アソートメントプランナー兼コンサルタント)と、日本AMDの関路子副社長(アジアパシフィッククライアントビジネス開発ディレクター)今回の新製品は、2月に発表された「Dell 14 Plus」「Dell 16 Plus」「Dell 14 Plus 2-in-1」のAMDモデルで、デル・テクノロジーズのCopilot+ PC準拠モデルとしては初めてAMD製APU(GPU統合型CPU)を備える。「(デルにおける)Copilot+ PC入門機としての役割も担っている」という。
Dell Plusは、個人ユーザーやSOHO/中小規模企業を想定した高付加価値モデルという位置付けだ。今回、コストパフォーマンスに優れたAMDモデルを追加することで、10月に控えた「Windows 10」のサポート終了に伴うノートPCの買い替え需要を喚起する。
Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)に実装される予定の新機能で、Windows Insider Programのリリースプレビューチャネルに最近実装された「リコール(Recall)機能」も利用できるAPUはRyzen AI 5 340(6コア12スレッド)またはRyzen AI 7 350(8コア16スレッド)を搭載しており、メモリ(LPDDR5X-7500規格)は16GBまたは32GBを備える(※1)。SSDはPCI Express接続で、最大で1TBを搭載可能だ。
(※1)Dell 14 Plus 2-in-1については16GB構成のみとなる(32GB構成の発売は検討中)
デル・テクノロジーズとしては初の、AMDプラットフォームによるCopilot+ PCとなる。推奨構成の価格は「Snapdragon Xシリーズ」や「Core Ultra 200Vプロセッサ」を搭載するモデルよりも手頃で、Copilot+ PCの入門機としての役割も担っているディスプレイはモデルによって以下を搭載している。
WebカメラはフルHD(1920×1080ピクセル)撮影に対応し、プライバシーシャッターも備える。生体認証機能は、電源ボタンと一体化した指紋センサーを搭載する。
Core 200Vプロセッサモデルと比べるとディスプレイやWebカメラの選択肢が少ないのは「(価格的な意味で)購入しやすいCopilot+ PCとすべく、構成をシンプルにした結果」だという。
Dell 14 Plus 2-in-1(DB04255)は、画面保護の都合から反射抑制式の液晶ディスプレイを搭載している。スタイラスペンによる入力にも対応するが、ペンはオプションとなる(直販ではセット購入可能)
Dell 16 Plus(DB16255)については、2560×16000ピクセルの液晶パネルも選択できる。なお、写真のデモ機は顔認証ユニット(赤外線カメラ)付きとなっているが、現時点における市販構成には顔認証ユニットのオプションは用意されないポート類は左側面にHDMI出力端子とUSB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps) Type-C端子を、右側面にUSB 3.2 Gen 1(USB 5Gbps) Standard-A端子とイヤフォン/マイク端子を備える。USB 3.2 Gen 2 Type-C端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応する。
ワイヤレス通信はWi-Fi 7(IEEE 802.11be)とBluetooth 5.4に対応する。キーボードは日本語配列で、Dell 16 Plus(DB16255)はテンキーも備える。
バッテリー容量(定格値)は64Whとなる。ボディーカラーはアイスブルーのみだ。本体のサイズと重量は以下の通りとなる。
デル・テクノロジーズではCPU/SoCやGPUのメーカーを増やす「シリコンの多様化」を進めている(参考記事)。今回のDell PlusノートPCにおけるAMDモデル(Ryzen AI 300シリーズ)の投入はその一環でもある。
同社では今後もAMDやQualcomm製CPU/SoCを搭載するモデルを拡充していく方針だ。
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