もう1つの重要な機能であるAIサービスとの連携ですが、クラウドサーバにアップロードするタイプです。自動要約をオンにしておくと、録音終了後にすぐ作業を開始してくれます。
なお、Insta360 Wave自体がネットワークと接続されている必要があります。Insta360 Waveには下部にタッチスクリーンがあるのですが、ここからWi-Fiのパスワードを入力するのは難しいため、専用アプリから設定しましょう。
Insta360 InSightは有料のサブスクリプションサービスのようです。Insta360 Wave接続時に1カ月1200分まで利用できるProプランが開放されますが、記事執筆時点ではメンバーシップの詳細ページにアクセスすることができず、1年などの期間限定のものか、永続的に使えるものかは分かりませんでした。
バッテリーを内蔵したInsta360 Waveは、ワイヤレスでの運用も可能です。専用の通信ドングルが付属しますが、これがUSB Standard-Aの形状となっています。Windows環境での利用者が多いと判断してのことでしょうか。
なおUSB Standard-A to Cの変換コネクターも付属しているので、MacBookユーザーでも安心して使うことができます。
Insta360 Waveのハードウェアおよびサービスも含めた全体を通しての印象ですが、扱いやすいソリューションであると感じました。ただし、いくつか気になるところがあったのも事実です。
その1つは、専用アプリのインストール方法が分かりづらいこと。Insta360 Waveのストレージ内にインストーラーが入っているのですが、USBの設定をファイル転送モードにする必要があるのです。初期設定の案内で設定変更の手順が表示されなかったため、最初の段階で戸惑うユーザーがいるかもと感じましたね。
またUSBなどで接続しているのだから、録音したデータはPCに転送し、そこからクラウドにアップロードしてほしいとも感じました。オフィス/会議室によってはWi-Fiのアクセスポイントを切り替える必要がありますが、全ての接続設定を行う手間は少々厄介です。可能であれば、ソフトウェアのアップデートで改善してほしいですね。
また、今回は実際に試していませんが、本体上部に「Insta360 Link 2/2C」を固定してシームレスに連携させられるようです。
(製品協力:Insta360 Japan)
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