ステイホームとはもう昔のこと。リモートワークにカジを切った企業が次々と出社を求める働き方に切り替え、時代は元通りになった──と思いきや、映像と音声を通じたオンライン会議は、ビジネスにおいて有効な手段として現在も多用されています。
そして、通常の会議やオンライン会議の議事録を短時間で作ってくれるサービスも増えてきました。特に生成AIによる技術の進歩はすさまじく、会議が終わったらすぐに録音した音声をAI活用のサービスに読み込ませれば、誰が何を話したのか話者ごとに認識して要約してくれます。ミーティングの内容を俯瞰して確認できるため、その手間のかからなさに感激している人も多いでしょう。
とはいえ、1つ課題があるのも事実。それは参加者全員の声を明瞭なまま捉えられるハードウェアをしっかりと用意して環境を整える必要があることです。
そんな中、360度カメラでおなじみのInsta360が新たに発売する「Insta360 Wave」は、その課題を一気通貫で解決してくれるものとなりそうです。価格は4万4800円です。
質感や手触りが伝わりやすいように、開封の模様をASMR風の動画で撮影しています。もし気に入った場合は、高評価やチャンネル登録もよろしくお願いします。
Insta360 Waveはいわゆるスピーカーフォンで、会議室にいる参加者全員の声をマイクで捉え、オンラインでつながっている相手の声をスピーカーで聴かせてくれるものです。全員の声を一括して録音し、さらに「Insta360 InSight」という独自のサービスと連携させれば、文字起こし/議事録生成まで行えます。
従来のスピーカーフォンは平べったい形状のものが大半でしたが、Insta360 Waveは縦長スタイルです。会議をする場所に合わせて持ち運びやすいサイズとなっています。面白いのは電源を入れると本体が変形し、電源を切ると元通りになるというギミックを搭載しているところ。とはいえ、スピーカーの構造を考えると納得がいくものです。
本体の電源を入れて展開してから、改めて下からのぞいてみると、底にはスピーカーユニットがありました。側面には2基のパッシブウーファーユニットが備わっています。
低音はボディーの側面から発して広げ、中高域の音は真下に向かって放ち、後述するディスプレイ部に当てて拡散するのでしょう。この方式であれば、スピーカーユニットのサイズが小さくても大丈夫です。エンクロージャーとなる本体内部にも空気室の余裕があるのでしょう。
音を鳴らしてみると、サイズ以上のボリュームと音のキレがあります。特に声は鮮やかに滑舌良く鳴らしてくれるもの。ノートPCのスピーカーでオンラインミーティング相手の声を鳴らすと聞き取りにくいことがありますが、Insta360 Waveなら聞き漏らすことが減るでしょう。
音楽を鳴らしても十分なパフォーマンスを発揮します。誰もいないオフィスや自宅であれば、ボーカルを際立たせるオーディオスピーカーとしても使いたくなりますね。
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