扱いやすい機能を凝縮したハイコスパなスマホジンバル「Insta360 Flow 2」 Proとの違いは?武者良太の我武者羅ガジェット道(1/3 ページ)

» 2025年07月14日 12時20分 公開
[武者良太ITmedia]
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 考えうる限り全ての機能を搭載したのではないか――そんなスマホジンバルの決定版といえる「Insta360 Flow 2 Pro」が登場してから約半年。Proの名が付かない「Insta360 Flow 2」が発売されました。

photo 必要な機能を厳選して搭載したスマホジンバル「Insta360 Flow 2」

 Proモデルと比較すると、細部に至るまでコストダウンしたモデルであることが分かるのですが、使ってみるとこれが悪くない。いや、特別な使い方をするのでなければ、Insta360 Flow 2で十分だと感じるモデルだったのです。

 価格はベーシックモデルが1万4900円です。扱いやすく、優れた機能を持つ撮影アプリを含めたら、実質コスパ最強ジンバルかもしれません。

手持ち撮影で使うなら必要十分な機能を持っている

 Insta360 Flow 2とInsta360 Flow 2 Proの違いを確認してみましょう。

Insta360 Flow 2 Insta360 Flow 2 Pro
内蔵自撮り棒の長さ 207mm 210mm
ジンバル可動域:パン 210度〜120度 360度連続回転
ジンバル可動域:ロール -207度〜123度 -390度〜135度
ジンバル可動域:チルト -99度〜231度
内蔵自撮りミラー なし あり
透明モーターデザイン なし あり
トラッキングリングライト なし あり
Apple DockKit対応 なし あり
テレプロンプター あり
複数人トラッキング あり
AIトラッキング(オプション) あり
NFCペアリング あり
バッテリー容量 1100mAh
作動時間 10時間
収納時サイズ 97.9x178.4x36.7mm
使用時サイズ 121.1x282.1x54mm
本体重量 約348g 約357g

 スペック面で勝っているポイントを赤字で記してみましたが、明らかにInsta360 Flow 2 Proの方が優れているのが分かります。Insta 360 Flow 2が勝っているのは本体重量のみ。しかしその差は10gもありません。

 しかし、ジンバルを手に持って撮影する場合、この差がさほど気にならなくなります。なぜならジンバルの可動域とトラッキングライトは、Apple DockKit対応アプリを用いて、据え置き状態で使うときにこそ真価を発揮する性能だからです。1オペ環境で部屋の中を動きながらのトーク番組を収録/配信するのでなければ、さほど使うことはないかなと感じます(逆をいえば、そういった撮影を行うなら他社製品を含めてもInsta360 Flow 2 Proしか選択肢がない、ともいえます)。

 内蔵自撮りミラーも、メインカメラで自撮りを行うときに使うもので、インカメラで撮影するなら不要です。透明モーターデザインなどの意匠に関しても、なくてもいいかなと思えてきますね。

photo メインカメラで自撮りをするときに便利なミラーなどが省かれた
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