考えうる限り全ての機能を搭載したのではないか――そんなスマホジンバルの決定版といえる「Insta360 Flow 2 Pro」が登場してから約半年。Proの名が付かない「Insta360 Flow 2」が発売されました。
Proモデルと比較すると、細部に至るまでコストダウンしたモデルであることが分かるのですが、使ってみるとこれが悪くない。いや、特別な使い方をするのでなければ、Insta360 Flow 2で十分だと感じるモデルだったのです。
価格はベーシックモデルが1万4900円です。扱いやすく、優れた機能を持つ撮影アプリを含めたら、実質コスパ最強ジンバルかもしれません。
Insta360 Flow 2とInsta360 Flow 2 Proの違いを確認してみましょう。
| Insta360 Flow 2 | Insta360 Flow 2 Pro | |
|---|---|---|
| 内蔵自撮り棒の長さ | 207mm | 210mm |
| ジンバル可動域:パン | 210度〜120度 | 360度連続回転 |
| ジンバル可動域:ロール | -207度〜123度 | -390度〜135度 |
| ジンバル可動域:チルト | -99度〜231度 | ー |
| 内蔵自撮りミラー | なし | あり |
| 透明モーターデザイン | なし | あり |
| トラッキングリングライト | なし | あり |
| Apple DockKit対応 | なし | あり |
| テレプロンプター | あり | ー |
| 複数人トラッキング | あり | ー |
| AIトラッキング(オプション) | あり | ー |
| NFCペアリング | あり | ー |
| バッテリー容量 | 1100mAh | ー |
| 作動時間 | 10時間 | ー |
| 収納時サイズ | 97.9x178.4x36.7mm | ー |
| 使用時サイズ | 121.1x282.1x54mm | ー |
| 本体重量 | 約348g | 約357g |
スペック面で勝っているポイントを赤字で記してみましたが、明らかにInsta360 Flow 2 Proの方が優れているのが分かります。Insta 360 Flow 2が勝っているのは本体重量のみ。しかしその差は10gもありません。
しかし、ジンバルを手に持って撮影する場合、この差がさほど気にならなくなります。なぜならジンバルの可動域とトラッキングライトは、Apple DockKit対応アプリを用いて、据え置き状態で使うときにこそ真価を発揮する性能だからです。1オペ環境で部屋の中を動きながらのトーク番組を収録/配信するのでなければ、さほど使うことはないかなと感じます(逆をいえば、そういった撮影を行うなら他社製品を含めてもInsta360 Flow 2 Proしか選択肢がない、ともいえます)。
内蔵自撮りミラーも、メインカメラで自撮りを行うときに使うもので、インカメラで撮影するなら不要です。透明モーターデザインなどの意匠に関しても、なくてもいいかなと思えてきますね。
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