Insta360 Flow Proよりは出っ張ってしまう部分がありますが、総じてコンパクトな収納状態で、グリップ感も優れています。
パンツのポケットだけではなく、シャツの胸ポケットに挿して持ち運べます。ただし底が浅すぎるポケットだと、歩いているときに落ちる危険性があるので注意が必要です。
ジンバルアームを開くと自動的に電源が入ります。磁気スマートフォンクランプ装着前だとモーターへの電源供給/制御が行われずフリーに動かせる状態になります。
スマホは付属の磁気スマートフォンクランプで固定します。できる限り中央部分を挟み込むようにしましょう。対応するスマートフォンの厚みは約6.9〜10mmで、幅は約64〜84mm、重量は約130〜300gと大抵のモデルに対応します。開くと8型以上のサイズになるフォルダブルスマホでなければ問題ないはずです。
接合部に赤いボタンがありますが、これはInsta360 Flow 2のよくできたポイント。磁気スマートフォンクランプを装着せずに電源を入れるとモーターの制御が行われないと先ほど紹介しましたが、この赤いボタンによって装着しているかどうかを判断しています。
スマートフォンジンバルの中には何度かモーターを動かして、負荷が軽すぎるときにやっとモーターをストップさせるものがありますが、Insta360はできるかぎりモーターの負荷がかからないように設計しているんですね。この点はお見事といったところですね。
内蔵三脚の存在も、Insta360 Flow 2の大きな利点です。筆者の記憶が正しければ、メジャーメーカーで内蔵三脚を初めて採用したのはInsta360です。外付けの三脚を持ち歩かなくても自立してくれるので、運用しやすいですね。
自撮り棒としての機能も内蔵しています。さらにヒンジも備わっているため俯瞰(ふかん)位置、または超ローアングルからでも目的の画角で撮影できます。本来はバストアップ撮影向けの画角となっているインカメラで、周辺の景色も捉えながら自撮りするためのものですが、多くの人で混み合う展示会場で、人々の頭上から展示物を撮影するときも役立ちます。この一点においては、ジンバルとカメラが一体化しているVlogカメラより優れています。
そんな自撮り棒とヒンジを使うことで、据え置き真俯瞰(ふかん)からの撮影も可能になります。ほら、料理動画とかでよく見るあの画角です。
Insta360 Flow 2の三脚が映り込んでしまう角度なので、実際に使うときは少しだけななめ下を向くようにセッティングすることが多くなるでしょうけど、手持ちだと疲れやすい画角でも撮影できるのはうれしいですね。
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