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Windows 10のサポートが終了する10月14日までに確認したいことWindowsフロントライン(1/2 ページ)

» 2025年10月01日 12時00分 公開

 10月14日にやってくるWindows 10のサポート終了(End Of Support:EOS)までのカウントダウンが近づいているが、Microsoftでは「Windows 10 コンシューマー向け拡張セキュリティ更新(ESU)」というページを9月末に公開しており、Windows 10 EOSで影響を受けるユーザーに対し、1年間の延長サポートを利用可能な「Extended Security Updates(ESU)」の概要と、その利用方法についてまとめた情報の提供を行っている。

 ESUについては過去に別記事にまとめているので、併せて参考にするといいだろう。

 個人ユーザーがESUを利用するには3つのパターンがある。

 1つはESUへの登録(Enroll)時にMicrosoft アカウント(MSA)をひも付けて同期(バックアップ)設定を完了させておくこと、2つ目は1000 Microsoft Rewardsポイントと交換すること、3つ目は30米ドルを初回登録時に支払うことだ。

 共通するのは、ESUの登録には必ずMSAとのひも付けが必要という点だ。MSAは必須だが、同期設定を行うかどうかで3つの選択肢が用意されるという認識でいい。なお、1度MSAとESUとのひも付けが完了すると、同じMSAでサインインするWindows 10のデバイスは最大10台までESUのカバー範囲となる。複数台のWindows 10を同時に運用するユーザーはぜひ活用してほしい。

 今回は、このWindows 10 EOSとESUについて何点かアップデートがあったので触れておきたい。まず、前段にあるように「ESUで同期設定を選択したくなければ(ポイントを含む)料金を支払うように」という究極の3択となっている部分だが、[Windows Centralのザック・ボーデン氏によれば、下記の引用にあるように「EEA(European Economic Area)」地域において、ESUを無料で利用できるという。

 MSAとESUのひも付け作業は引き続き必要だとみられるが、いわゆる欧州地域においては究極の3択を与えられることなく、1年間は無料でWindows 10向けのセキュリティアップデートを受け続けることができる見込みだ。

"We are pleased to learn that Microsoft will provide a no-cost Extended Security Updates (ESU) option for Windows 10 consumer users in the European Economic Area (EEA). We are also glad this option will not require users to back up settings, apps, or credentials, or use Microsoft Rewards."

 もう1つの注意点としては、これは世界各国全てのユーザーで共通だが、MSAへのサインインが最大60日間行われなかった場合、自動的にESUが無効化される。もし無効化後にESUを継続利用したい場合、再度登録作業が必要となる。

 本件に自身の記事で触れたボーデン氏によれば、その情報は冒頭でも触れたESUの解説ページに記載されているというが、筆者がその旨の記述を確認できなかったので引用の形で紹介しておきたい。

 再登録時の費用がかかるのか不明な部分があるが、ほぼ眠らせている状態のサブPCやインターネットに接続せずにローカルなどで運用しているPCなど、MSAへのサインインが定期的に行われていないケースの場合は注意したい。

Windows 10と11の現状

 続けて、Windows 10の現状についての話だ。

 恒例のStatCounterのデータになるが、8月末時点でのWindows OSシェアはWindows 11と10でそれぞれ49.08%と45.53%となっている。Windows 11が優勢なものの、両OSにまだ明確な差がない状況だ。

 一方で日本国内を見ていくと、それぞれのシェアは51.78%と44.85%になっており、こちらの方がやや差を付けている。StatCounter自体が実際のシェアを正確に反映したデータではない点に注意が必要だが、Windows 10 EOSまで半月を切った現在でなお、まだまだWindows 10にはそれなりのユーザーがいることが分かる。

StatCounterによる世界のWindows OSシェアの推移(2025年8月版)
StatCounterによる日本のWindows OSシェアの推移(2025年8月版)

 実際のWindows OSシェアを反映した数字ではないとはいえ、StatCounter自体はアドネットワークなどを介して分析が行われる数字のため、比較的アクティブなPCが数字に表れやすい。

 ゲームプラットフォームに特化した数字となるが、Valveが出している「Steam Hardware & Software Survey: August 2025」によれば、Windows 11のシェアは全クライアントPC(MacやLinuxなどを含む)で60.39%となり、Windows 10では35.08%と、StatCounterよりも差は開いているものの、やはりWindows 10の勢力がそれなりにあることが分かる。

 既にSteamクライアントのサポートが終わっている、Windows 7のシェアが多少なりともあるのはご愛敬だが、Steamの世界においてWindows 10ユーザーはWindows 11ユーザーの半数強のシェアを持っていることになる。

Steam Hardware & Software Survey: August 2025」によるWindows OSのバージョン別シェア

 なお、そんなSteamだが、最近になり2つのアップデートが発表されている。

 1つは2026年1月1日時点で32bit版Windows 10のサポートが終了すること、もう1つはTPMが有効化されてセキュアブートが行われているかのチェックがSteamクライアント(β)に追加されたというニュースだ。

 前者については先ほどのOSシェアを見ても分かるように、32bit版OSは既にランキングに登場しないレベルのユーザー数のため、おそらくほとんど問題にならないだろう。後者についてはまだSteam Client Betaという条件が付くものの、Windows 11で標準化された機能がそのままWindows 10ユーザーにも反映されることになるため、TPM(2.0)搭載の有無を理由にWindows 11にバージョンを上げられないというユーザーには何らかの影響を及ぼす可能性がある。

 SteamがTPM対応を必須化する狙いはアンチチートツールの要求に沿うもので、ゲームタイトルによってセキュアブートは必須の機能でもあり、そのトレンドに沿ったものでもある。特に、このアンチチートツール対応が理由でSnapdragon搭載のArm版Windowsにいまひとつゲームタイトルが拡充されないという理由の1つにもなっており、なかなかに悩ましい部分だ。

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