来たるべきWindows 10 EOS(End Of Support)に向け、Windows 11のシェアがWindows 10を抜いたことが話題になったのが7月のことだが、Windows 11自身も次の大型アップデートである「25H2」提供に向けた最終ステップに入りつつある。
以前にも予告したように、MicrosoftがWindows 11の「25H2」という“ラベル”を付けたOSバージョンは、まず6月末の時点でWindows Insider ProgramのDev Channel向けの配信が行われた。その後、「1〜2カ月以内に他の配信Channelでの提供が開始される」としていたが、2025年8月29日(米国時間)のタイミングで「Build 26200.5074」の配信がRelease Preview Channelにて開始された。
Release Previewは、いわゆる「General Availability Channel」と呼ばれるWindows OSの一般提供向け配信の直前とした“最終ステージ”にあたり、ここで最終の検証が行われた上で同年の10月から12月くらいにかけて徐々に提供されるPCデバイスが拡大されていく……という手順を踏む。
本稿執筆時点(8月31日)でのWindows Insider Programの4つの配信チャネルでのビルド番号は下記の通りだ。
基本的に、ビルド番号の最初の5桁の数字が高いほど最新のビルドとなる。Release PreviewよりBeta Channelの方がビルド番号が低いが、「Build 261xx」は「24H2」のOSバージョンを示しており、Release PreviewやDevにある「Build 262xx」は25H2のOSバージョンとなっている。
位置付けとしては、Canaryが最新の(内部的な)OS開発のビルド番号を示しているとすれば、DevとBetaではOSのバージョンによって検証チャネルを使い分けるもので、Release Previewは最新OSの提供に向けた直前段階のバージョンが配信されているという考えなのだろう。
いずれにせよ、Windows 11 25H2の提供は最終段階に入ったと考えていい。24H2を導入済みのユーザーは、以前のレポートにもあるように、バックエンドで最新バージョンにアップグレードするための配信パッケージが蓄積され続けており、「Enablement Package(eKB:有効化パッケージ)」が配信されたタイミングで時間をかけずにバージョンが切り替わる。
このタイミングはメーカーのPCやハードウェア構成によっても異なるため、前述のように2カ月ほど猶予期間があると考えておいていい。
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