前回も触れたように、Windows 11の「25H2」が8月末にWindows Insider ProgramのRelease Preview Channelへとやってきた。
リリースの最終版である「General Availability Channel(GA)」に到達する前の最終段階であり、Release Previewにやってきた段階で最新のOSバージョンは1〜2ヶ月ほどでGAとなる。
「25H2」についての注意点は、Release Previewへの提供開始のBlog投稿でも触れられていたように、基本的な機能そのものは「24H2」と違いがなく、新機能の追加もない(24H2にも同様のアップデートが定期配信されているため)。むしろ一部機能が削除されているくらいだ。
Windows 11, version 25H2 will be delivered as an enablement package (eKB). This means that Windows 11, version 24H2 and version 25H2 use a shared servicing branch. It also means that they also share the same new features and enhancements delivered through our continuous innovation efforts. Windows 11, version 25H2 also includes some feature removals such as PowerShell 2.0 and Windows Management Instrumentation command-line (WMIC).
一方で、アップグレード作業そのものは簡素化され、既に24H2の状態にあるユーザーは日々のアップデートの過程で25H2へのアップデートに必要なプログラムを蓄積し続けており、最終的にGAとなった段階で「Enablement Package(eKB:有効化パッケージ)」が配信され、時間をかけずにバージョンが切り替わる。
バージョンを更新することで最新状態を保つ――そういう位置付けのアップデートと考えていいだろう。
なお、現在Windows 11 25H2 RTMのISOファイルがダウンロードできるようになっており、Windows Centralなどで全言語版のISOをダウンロードするためのリンクが掲載されていたりするが、テスト的な使用には特に問題はないと思われるものの、あくまでGAに相当するバージョンではない可能性が高い点に注意したい。
Windows Centralの記事によれば、ダウンロードできるISOのビルド番号は「Build 26200.6584」で、9月17日にRelease Previewに配信された「Build 26200.6713」の数字より“低い”。つまり、最終的にGAで配信されるバージョンより古い可能性があり、クリーンインストール後は追加のアップデートが必要になるとみられる。
そもそも公式にアナウンスされたISOではないため、あくまで自己責任ということで対応していただきたい。なお、実際のGAは10月半ばから11月くらいにかけての時期になると予想される。
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