起動は、電源ボタンの長押しで行う。初回起動時に言語設定画面が表示されるので、まずは日本語を選んでから、戻るボタンを押して日本語表示にした。
初期状態では、著作権フリーの楽曲が1曲だけ登録されている状態なので、自分の持っている曲データをコピーする。PCとUSBケーブルで接続すると、ECHO MINIフォルダーが自動的に開くので(Windowsの設定によっては手動で開かなければならない場合もある)、どんどんコピーしていく。
ある程度の曲数をコピーできたので、早速聞いてみよう。有線イヤフォンは差すだけで準備が終わるので簡単だ。
Bluetoothで接続するワイヤレスイヤフォンでは、まずシステム設定から「Bluetooth設定」→「Bluetooth Switch」→「Bluetooth On」にしておく必要がある。
Bluetoothをオンにすると、自動的にBluetooth機器の検索が始まるので、接続したいワイヤレスイヤフォンをペアリングモードにして接続しよう。
デフォルトの状態での曲再生は、少し手間だと感じた。というのも、プレイリストまたは音楽再生から曲を選んで再生/一時停止/選択ボタンを押す必要があるからだ。曲送りや曲戻しなどのボタンがないので、前後の曲を再生したい場合は、プレイリストまたは音楽再生からメディアライブラリを開いて音量ボタンでターゲットカーソルを移動させ、再生/一時停止/選択ボタンを押す。
慣れれば操作できなくはないが、一般的なカセットテーププレーヤーと比べると操作体系が複雑だ。
しかし、音楽設定メニューの「早送りスイッチ」をオンにすると、音量ボタンのダブルクリックで曲戻り/曲送りができるようになる。このあたりはかゆいところに手が届く設計だと感心した。
イコライザー設定では6種類のプリセットから選ぶことができる。突出したイコライジングではないため、設定を変えても何が変わったのか分かりづらいかもしれないが、「Pop」から「Heavy」へ切り替えてみると、重厚さに変化を感じられるかもしれない。
今回、ECHO MINIに接続した有線イヤフォンはサムスン電子のスマートフォン「Galaxy S8+」に付属していた「AKG EO-IG955」で、ハイレゾに対応したマイク付きイヤフォンと、Bluetooth接続したワイヤレスイヤフォンは「Anker Soundcore P40i」だ。どちらもリモートコントロール可能な製品だが、ECHO MINI側が対応していないので、音量調整/再生/一時停止/曲送り/曲戻し等をイヤフォン側で行うことはできない。
リモートコントロールやWi-Fi接続、見た目に反して録音などができないECHO MINIではあるが、ポケットにしまえるコンパクトさと軽さ、約15時間のバッテリー持続時間や楽曲再生中にカバーアートを表示できることなど、純粋に音楽を楽しむことに特化したデバイスだ。スマートフォンだけではバッテリー残量が気になるという人が、サブのミュージックプレーヤーとして持っておくのも良いだろう。
何よりレトロな見た目がおしゃれだし、かわいらしい。それだけでも選ぶ価値のあるアイテムだ。
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