今から40年以上前、筆者がとあるアーティストのファンだということに気付いた父親が、カセットテープのアルバム(という概念も希薄化しているが)を買ってプレゼントしてくれたことがある。
欲しかったのは、それよりずっと前にリリースされていたものだったが、父親なりに、そのアーティストの最新アルバム(カセットテープだけど)を探して買ってきてくれたのだろう。
これらの磁気テープは、ちょっとしたことでデータを失ってしまうし、磁気ヘッドとの物理的な接触により幾度となく再生することで劣化してしまうというリスクを抱えている。
それを半永久的に再生可能なデジタルデータとして保存できるのが、サンワダイレクトで販売しているBluetooth搭載の多機能ラジカセ&カセット変換デジタル保存プレイヤー「400-MEDI050シリーズ」だ。
同社の直販価格だと1万3800円の実機をメーカーから借り受けたので、使い勝手などをレビューしていく。
400-MEDI050シリーズには、ブラックとレッドのカラーバリエーションがある。今回使ったのはブラックで、正式な製品名は「400-MEDI050BK」となる。製品情報ページの写真で見る限り、どちらの色であっても懐かしい面持ちである。欲をいえば、ダブルラジカセ仕様だったらさらにテンションが上がっただろう。
それはさておき、本製品の機能概要を紹介しよう。音源として使えるのはカセットテープに保存したアナログ音源の他、USBフラッシュメモリやSDメモリーカード内のMP3音源、FM/AMラジオ、Bluetoothで接続したPCやスマートフォンなどだ。
カセットテープ用操作部と、Bluetooth/SDメモリーカード/USBフラッシュメモリ操作部(以下、デジタル操作部)が分かれている上、ラジオ/「テープ/OFF」/「USB/SD/Bluetooth」切り替えダイヤルがあるので、意図しない音源での再生を防ぐことができる。なお、オートリバース機能は非搭載だ。
音源を切り替えるためのファンクションスイッチとラジオの選局を行うチューニングダイヤル。なお、テープとOFFが一緒に表示されているのは、ファンクションをテープ切り替えると、電源がOFFになるという意味だカセットテープからUSB フラッシュメモリやSDカードに録音できる他、内蔵マイクで集音したものをカセットテープ/USB フラッシュメモリ/SDメモリーカードへ録音することも可能だ。なお、マイクはボディーの左右にありステレオ録音が可能だ。
電源はAC電源の他に単2形乾電池4本(別売)でも動作すので、「出先で使いたい!」というニーズにもかなうだろう。
ちょっとした集まりに持って行けば、「うわぁ、懐かしい!」と盛り上がること間違いなしだ。では、さっそく使ってみよう。
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