周囲に人のいるテレワーク環境や、複数人がそれぞれのPCを使って通話をするコールセンターのような場所では、自分だけに音声が聞こえた方が良いし、自分だけの声を相手に届けたいので、ヘッドセットを利用している人が多いだろう。
しかし、ヘッドバンドのあるタイプのヘッドセットでは髪型が崩れたり、長時間使っていると頭痛が起きたりするのが気になる。イヤフォンタイプだと、こちらも長い時間の利用は難しいし、耳の穴に入れるまでに時間がかかるという課題もある。少なくとも筆者はイヤフォンを正しく装着するまでに10秒以上かかってしまう。
そんな悩みを解決するのが、受話器のように使えるサンワダイレクトの“ハンド”セットシリーズだ。これにはUSB接続する「400-HS053U」と4極ミニプラグ接続の「400-HS054」、そして専用スタンド「400-HS-STN2」が用意されている。
同社の直販価格はそれぞれ4980円/3480円/1680円となっており、専用スタンドがセットになったモデルもある。USB接続タイプのものをメーカーから借り受けたので、早速使ってみた。
400-HS053Uは、今では会社などでしか見られない据え置きタイプの電話の受話器をもう少しスリムにしたような外観のデバイスだ。家庭用の電話機と比べるのであれば、コードレスタイプの子機からプッシュボタンなどを全て排した上で、わずかに湾曲させたものといった形状だろうか。
上部にスピーカー、下部にマイクがあり、上下を間違えて手に取るなど、よほどのことがない限り耳にスピーカー部が当たるようになっている。
スピーカーの周波数特性は50〜2万Hz、最大入力は50mWで、マイクはコンデンサータイプで無指向性、周波数特性は50〜2万Hz、入力感度は-46dB±3dB(周波数1KHzで音圧1パスカル)となっている。
スピーカー近くの側面にはマイクミュート兼ボリュームコントロールボタンがあり、押し上げてボリュームアップ、押し下げてボリュームダウン、押し込んでこちらの音声をミュートにできる。
なお、ミュート機能はUSB接続タイプにのみ搭載されている機能なので、4極ミニプラグ接続タイプを購入して「あの機能がない!」と慌てないようにしたい。
接続はUSBで行うが、USB Type-C端子とUSB Standard-A端子のどちらでも使えるようにアダプターがくっついている(ただし、この変換アダプターはUSB Type-Cにとって規格違反なので原則使わないことをお勧めする)。
対応OSは、Windows 8以降/macOS 10.15以降/ChromeOSで、対応機種はPCやタブレットなど標準でUSB端子を持つものとなっている。
専用スタンドは、400-HS053Uを立てて置いておくのに便利だ。受話器を寝かせて置いておくよりスペースを取らないし、受話器を手に取りやすい。実測の重量が94.9gあるのでズレにくいのも良い。
では、さっそく使ってみよう。
本製品は、ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsなど各種Web会議ツールで使うことができる専用アプリ不要のヘッドセットだ。そのため、USB端子に差せばすぐに使い始められる。
今回、テストに使ったのはWindows PCは「AYANEO SLIDE」で、macOSは「13インチMacBook Pro(2020)」、Chromebookは「Lenovo 14e Chromebook Gen3」だ。Windows PCでは、別途ドライバを導入せずにつなげてすぐに使い始められた。
Windows PCで使ったところマイクからの音がクリアに入っており、ミュート機能も使うことができた。もちろん、音声を再生するのにも、400-HS053Uを利用した。
次いで、MacBook Proにつなげて録音を試みたところ、メニューバーの「状況メニュー」からサウンド入力設定で400-HS053Uを選ぶ必要があった。しかし、その後は特に問題なく録音/再生できたし、ミュート機能も使えた。
Chromebookではどうだろうか。こちらもプラグ&プレイで利用できた。音声の録音/再生、ミュートも問題ない。
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