今、Z世代に有線タイプのイヤフォンが人気だという。性能うんぬんというより、ファッション的な意味合いが強く、「平成レトロ」「Y2Kファッション」(2000年前後に流行したファッションのこと)などがトレンドとして取り上げられている。
イヤフォンのコードをネックレスのように垂らすのも、ファッションコーデとして通用するというのだから、時代の流れというのはワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォンを未来のアイテムとして憧れていた世代にとって残酷だ。
それはともかく、iPhoneをはじめとして最近のスマートフォンにはヘッドフォン端子がないものが多い。そうなると有線イヤフォンが、本当にただのファッションアイテムになってしまう。どうすれば実用面でも価値あるものにできるだろうか。
そこで登場するのが、USB Type-C→オーディオ端子変換アダプターだ。今回は、サンワサプライから「MM-ADUSBTC2」を借用したので、こちらを試していきたい。同社直販の価格は3680円だ。
USB Type-C端子を備えた「MM-ADUSBTC2」。余談ではあるが、この製品名の「MM」が耳、「AD」がオーディオ、「USB」がUSB、「TC」が「to Type-C」、「2」が2系統という意味を持つのかな、などと考えると味わい深いMM-ADUSBTC2は、スマートフォンのUSB Type-C端子に接続し、3.5mm/4極仕様のイヤフォンやヘッドフォン、ヘッドセットなどを利用できるようにする変換アダプターだ。
側面にに3.5mmジャック、反対側に60WのUSB Power Delivery対応のUSB Type-C端子を搭載しており、端末に搭載するUSB Type-C端子が1基しかないとしても、端末を充電しながら音楽を楽しめるようになっている。
最大60Wの急速充電をサポートしているので、ヘッドフォン端子を搭載していないタブレットやノートPCなどでも利用できるだろう。
約49(幅)×9(奥行き)×13(高さ)mm、約8gと軽量コンパクトなので、ガジェットポーチやバックの小物入れなどに入れておいてもじゃまにならない。有線イヤフォンとセットで持ち歩きたいサイズ感だ。
同機には、最大24bit/96KHzに対応したDAC機能もあるので、音質劣化も防げそうだ。早速使ってみよう。
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