用意するのは、録音元となるカセットテープとFAT32でフォーマット済みのUSBフラッシュメモリやSDメモリーカードだ。本機での再生を考えているのであれば、初期化して何もデータが保存されていない状態にしておいた方が良いだろう。
さて、レビュー前に製品情報ページにある使い方の説明を読み込んだり、取扱説明書を読み込んだりしたところ、カセット音源からデジタル化する操作は複雑そうに見えた。テープを入れ、録音したい曲の直前までテープを回しておき、一時停止しておく。保存先メディアを差し込み、デジタル音源周りの「REC」ボタンを押してから、カセット操作部の一時停止ボタンを押して再生を開始するという内容だ。
しかし、実際に行ってみると難しいことは何もなかった。操作パネルが2つに分かれているので「あっちもこっちも操作しなくちゃ〜」と考えていたのだが、ダブルラジカセでカセットテープ「A」からカセットテープ「B」へ録音するのと変わらないことに気付いたからだ。
テープの再生が終了するか、または停止ボタンを押すなどして再生が停止すると、自動的に録音も停止する。これで、無事に懐かしい音源をデジタルデータとして保存できた。
録音中に急な来客や電話、インターフォンでの対応をする必要が生じ、ボリュームを下げたいと思うことがあるだろう。試したところ、本体でボリュームを上げ/下げしても、録音レベルに影響はなかった。
残念だったのは、曲と曲の間の無音部を検知して個別トラックとしてデータ保存する仕様ではなかったことだ。1度の操作で録音したものは、1ファイルとしてまとめられてしまう。つまり、曲ごとにトラックを分けて保存したいのであれば、1曲が終わるたびにカセットテープの再生を停止してRECボタンのインジケーターがオフになるのを確認し、一時停止ボタンを押してから再生ボタンを押し、デジタル操作部のRECボタンをオンにして一時停止を解除するという手順を踏む必要がある(あるいは、デジタル化したデータを編集するかだ)。
なお、カセット操作部の一時停止ボタンは、再生ボタンが押されていない状態でも押し込むことができる。また、カセット操作部の一時停止ボタンが押し込まれていないと、デジタル操作部のRECボタンは反応しないので、操作の順番に注意したい。
録音済みのUSBフラッシュメモリは、PCなどの音楽プレイヤーで再生することもできるし、400-MEDI050BKに差しておけば、ファンクションスイッチを「Bluetooth/SD/USB」に倒すだけで再生できる。
ちなみに、ビットレートは128kbps、オーディオサンプルレートは48kHzで、A面20分ほどの録音で、ファイルサイズは18.4MBであった。USBフラッシュメモリやSDメモリーカードを用意するときの参考にしてほしい。
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