Bluetooth対応ゲーミングヘッドセット「HyperX Cloud III S Wireless」を試す（1/3 ページ）

[山本竜也，ITmedia]

　日本HPが6月に発売した「HyperX Cloud III S Wireless ゲーミングヘッドセット」は、ゲーミングブランドとして展開しているHyperXの新型ワイヤレスヘッドセットだ。直販価格は2万2980円となっている。

　既に有線接続の「HyperX Cloud III ゲーミングヘッドセット」と、USBアダプターを用いた2.4GHz帯接続に対応する「HyperX Cloud III ゲーミングヘッドセット（ワイヤレス）」が発売されているが、両者の違いはワイヤレス接続機能の有無だけで、どちらも主な仕様は同一となっている。53mm径の大口径ドライバーを備え、立体サウンド機能のDTS Headphone:Xをサポートし、着脱式のブームマイクを備えた人気モデルだ。

　今回取り上げるHyperX Cloud III S Wireless ゲーミングヘッドセットは、HyperX Cloud III ゲーミングヘッドセット（ワイヤレス）に、Bluetooth接続機能を追加したモデルとなっている。これまでワイヤレス接続にはUSBドングルが必須だったが、Bluetoothが使えるようになると、スマートフォンでも利用しやすくなる。

HyperX Cloud III S Wireless ゲーミングヘッドセット

シンプルなデザインのオーバーイヤーヘッドフォン

　HyperX Cloud III S Wireless ゲーミングヘッドセットは、シンプルなデザインのオーバーイヤーヘッドフォンだ。今回試したのは、アーム部が赤い「ブラック-レッド」モデルで、他に「ブラック」「ホワイト」が展開されている。

イヤーカップ部は回転しないが、ヘッドバンドに柔軟性があり耳にしっかりと密着するようになっている

　イヤーパッドも柔らかく快適で、イヤーパッドは交換が可能だ。公式サイトでの交換部品としての販売はないようだが、サードパーティーから互換品を入手できる。

イヤーパッドを交換できるので、交換して長く使い続けることができそうだ

　イヤーカップのプレートはマグネットで着脱できる。ただし、外しても特に何もない。以前にレビューしたHyperX Cloud MIX 2は、ここにUSBドングルを収納できたのだが、HyperX Cloud III S Wirelessでは収納ができない。

イヤーカップのプレートは、マグネットで着脱可能

　国や地域によっては、交換用のプレートが販売されておりカスタマイズできるようだが、残念ながら日本では販売されていない。

国や地域によっては、カスタマイズ用のプレートが販売されているようだ

　左側ユニットには、着脱可能な10mmのブームマイクを搭載している。加えてヘッドフォン本体に2つのマイクを内蔵しており、ブームマイクを外した状態でもマイクを利用できる。この内蔵マイクはHyperX Cloud III S Wirelessで新たに追加された要素だ。

ブームマイクは取り外しできる。ブームマイクを外した穴の中と、プレートを外した部分の2か所に内蔵マイクがある

右側ユニットには、多機能ボタンとボリューム、2.4GHzとBluetoothの切り替えスイッチがある。多機能ボタンはBluetoothペアリングモードに入るのに利用する他、短押しで再生／停止となっている。また、Androidの場合は長押しで音声アシスタント（Gemini）が起動する

左側ユニットには、電源、ミュートボタン、USB-Cポート。写真では見えにくいが、USBポートの下にブームマイクの接続部がある