HPは1月8日(米国太平洋時間)、PCや周辺機器の新製品を一挙に発表した。この記事ではOMEN/VictusブランドのゲーミングPCと、OMEN/HyperXブランドのゲーミング周辺機器の新製品を紹介する。
なお、今回発表された製品の日本での展開は未定で、日本法人である日本HPから別途発表が行われる予定だ。
「OMEN Transcend 14」は、最新のCore Ultraプロセッサ(Hシリーズ)とGeForce RTX 40 Laptopシリーズを搭載しながらも、重量を約1637g(最軽量構成)に抑えることで可搬性を高めた14型ゲーミングノートPCだ。北米では発表と同時に販売予約を受け付け始めており、最小構成の販売価格は1499.99ドル(約21万7000円)となる。
CPUはCore Ultra 7 155H(Pコア6基12スレッド+Eコア8基8スレッド+LP Eコア2基2スレッド)またはCore Ultra 9 185H(同)を搭載し、外部GPUはGeForce RTX 4050/4060/4070 Laptopのいずれかを搭載する。パワフルなCPUとGPUを冷却するために、シャシーの設計を見直した他、Intelと共同開発した冷却機構を備えている。最新のCPU/GPU、効率的な冷却機構の組み合わせによって、本機は「光のようなスピードでゲーミングと先進的なクリエイティブ機能を両立した」という。
メインメモリはLPDDR5X-7467規格で、容量は16GBまたは32GBとなる(増設/換装不可)ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、容量は512GB/1TB/2TBから選べる。
ディスプレイは14型有機ELで、主なスペックは以下の通りとなる。
WebカメラはフルHD(1920×1080ピクセル)撮影と顔認証に対応している。スピーカーとマイクは共に2基構成で、OMENブランドのゲーミングノートPCとしては初めて、HyperXのサウンドデバイスチームからのサウンド監修を受けている。サラウンド技術「DTS:X Ultra」も搭載している。HyperXのワイヤレスヘッドセット「HyperX Cloud III」とドングルなしで接続できる機能も備える。
ポート類は左側面にThunderbolt 4(USB4)端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を、右側面にUSB 3.2 Gen 2 Standard-A端子×2を、背面にUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子とHDMI 2.1出力端子を備えている。
Thunderbolt 4端子とUSB 3.2 Gen 2 Type-C端子は、USB PD(Power Delivery)規格の電源入力と、DisplayPort 1.4 Alternate Mode準拠の映像出力に対応する。また、USB 3.2 Gen 2 Standard-A端子のうち1基は常時給電が可能だ。
Wi-Fi(無線LAN)/Bluetoothモジュールは、モデルによって「Intel Wi-Fi 7 BE200」または「Intel Wi-Fi 6E AX211」(いずれも2×2 MIMO構成)を搭載している。BE200搭載モデルはWi-Fi 7(IEEE 802.11be:※1)とBluetooth 5.4を、AX211搭載モデルはWi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.3を利用可能だ。
(※1)IEEE 802.11beは規格として確定していない(2024年内に確定見込み)
バッテリー容量(定格)は71Whで、「MobileMark 25」で計測した場合の連続稼働時間は最長11.5時間だ。本体サイズは約313(幅)×233.5(奥行き)×17.99(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約1637gとなる。ボディーカラーはセラミックホワイトとシャドーブラックの2種類を用意する。
既存の16.1型ゲーミングノートPC「OMEN Transcend 16」「OMEN 16」「Victus 16」については、CPUを「新しいIntel CPU」に刷新し、HyperXの監修を受けたサウンド機能を備えるモデルが投入される。
OMEN Transcend 16については、ディスプレイの新たなオプションとして2560×1600ピクセルの有機EL(リフレッシュレートは48〜240Hz)を追加する他、Intel Wi-Fi 7 BE200を搭載する構成も用意する。
新モデルの北米における発売時期と、最小構成の販売価格は以下の通りだ。
次のページでは、OMENブランドのゲーミングディスプレイを紹介する。
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