カラーE Ink搭載で高リフレッシュレートを実現した最新モデル「DASUNG13K」を試すモバイルディスプレイの道(4/4 ページ)

» 2025年11月12日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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完成度は高いが利用に当たっての注意点も

 以上のように、基本的なフォームファクターは以前紹介したモノクロモデルと共通で、Windows用のソフトウェアについても同一と従来の延長線上にある設計ながら、解像度の高さや高速リフレッシュレート、その他の技術が組み合わさることで、高い完成度のモデルに仕上がっている。

 印象的なのは、地の色は白く文字は黒くと、基本に立ち返ったチューニングがなされているように見えることだ。同じカラーE Inkでも、読書用のタブレットと違ってさまざまなコンテンツを表示する可能性があるだけに、よりオールラウンドな色調を優先する方針でもおかしくないが、過度にカラーにこだわらずに白黒を含めた全体のバランスを追求している点は評価できる。

 気をつけたいのは、USB Type-C接続だからといって、あらゆるデバイスを繋げられるわけではないことだ。例えば今回試用しているWindows向けモデルは「Apple製デバイスに接続するとメーカー保証の対象外となります」と、なかなか物騒なことが書かれており、macOSはもちろんiPhoneやiPadとの組み合わせにも非対応だ。

 Mac向けモデルについても、Intelチップ搭載Macには非対応でiPhoneおよびiPadとの組み合わせもNGであるなど、モデルごとの制限が多く、さらに専用ソフトも必要になる。

 一般的にモバイルディスプレイと言えば、物理的に接続できさえすればソフトのインストールもなく使える印象が強いだけに、利用にあたっては注意したいところだ。第三者がうっかり試しかねない共有環境への導入は避けた方がよいだろう。

 実売価格は19万8000円前後と、これまで同様そこそこのお値段だ。同時発売のモノクロモデルも17万6000円前後ということで、画面サイズに依存するところが大きいのだろう。従来モデルが14万8000円だったことを考えるとおおむね妥当な価格だが、まだまだ気軽に買える製品ではない。個人的にはタッチ機能や一脚なども省いたモデルも見てみたいところだ。

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