今回は、楽しみにしていた25.3型電子ペーパーディスプレイ「DASUNG Paperlike Color REVO」のレビューをお届けします。以前、Revoではない通常のベースモデル(BASEという名前になりました)をレビューしました。
→・ついに電子ペーパーPCディスプレイにカラー到来! ただしいろいろ割り切りが必要かもしれない「DASUNG Paperlike Color」を試す
今回取り上げる“REVO”は上記のBASEを基本としつつも、画面表示のリフレッシュレートが33Hzに引き上げられたモデルです。電子ペーパーとしては驚異的ですね。
リフレッシュレートが上がることで使い勝手がどのように変わるのか、33Hzの電子ペーパーに使い道はあるのか。そうした観点を中心に試してみました。
そもそも電子ペーパーディスプレイの最大の特徴は、目が疲れづらいということです。常時PCを使う仕事の場合、どうしても長時間に渡ってディスプレイの光を見つめることになります。「目が疲れているけれど文字入力をしなければならない」──そんな場面は多々あるでしょう。何とか負担を和らげられないか、といったシーンで、電子ペーパーディスプレイが選択肢として挙がってくるわけです。
もちろん、今までの電子ペーパーディスプレイも十分活躍してくれます。しかし、REVOは33Hzという高いリフレッシュレートを実現したことで、電子ペーパーディスプレイの新たな道を開拓したと感じました。
とはいえ、とても高価(税込29万8000円)なので誰でも簡単に買えるものではありませんが、それでも「手元にあれば……」と、試用してから筆者も悶々と悩んでいます。
基本的なスペックは、以前レビューした通常のPaperlike Color(BASE)とほぼ同等です。画面解像度は3200×1800ピクセル(150ppi)で、カラー表示の発色性能も同じと考えていいでしょう。
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最大の違いは、やはり33Hzという高速リフレッシュレートを実現した点にあります。非常に低速な電子ペーパーの書き換え速度が当たり前だった時代を知っている筆者からすると、本当に驚きの速度です。
しかし、REVOには重大な制限もあります。BASEは基本的にどのような端末でも接続できましたが、REVOはWindowsおよびLinux専用となりました。MacやiPadのようなApple製品を接続すると、互換性の問題だけでなく、ディスプレイ本体が故障してしまう(!)リスクもあるようです。メーカー保証も無効化されてしまいます。Macで使用したい方は、かなり残念な制限かもしれません。
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