「DASUNG133 REVO」は、モノクロE Ink電子ペーパーを採用した13.3型のモバイルディスプレイだ。従来モデルと比べて圧倒的なレスポンスの速さを特徴としており、テキストの入力など、画面の書き換えを伴う作業がストレスなく行える。国内代理店のSKTから機材を借用したので、レビューをお届けする。
まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは13.3型で、解像度は2200×1650ピクセル、アスペクト比は4:3だ。ベゼル幅が違うためボディーサイズには差があるが、13型のiPadとほぼ同等の画面サイズということになる。解像度は207ppiと、タブレットと比べるとやや低いが、ひとまず及第点というレベルだ。
画面にはE Ink電子ペーパーを採用している。最近のE Ink電子ペーパーはカラーパネルを採用した製品も増えているが、本製品はモノクロで、その分レスポンスが高速であることが売りだ。この後、じっくり見ていこう。
ボディーカラーはホワイトとシルバーのツートンという、モバイルディスプレイらしくない配色だ。外装はアルミニウムで、ボディーは最薄部が約5.1mmと非常にスリムにまとまっている。端に行くほどスリムになるといった、タブレットに似た意匠もある。
スタンドは、モバイルディスプレイによくあるマグネット吸着式で、輸送時はボディーをぐるりと一周させて保護カバーとして使用する。画面の横にはE Inkディスプレイには欠かせない、画面リフレッシュを行うためのボタンなど計6個のボタンが並ぶ。
接続方法はHDMIとUSB Type-Cで、さらにイヤフォンジャックも備えている。重量は公称値が約580g、実測では617gで、本製品とほぼ同等の画面サイズで軽さが売りの「13インチiPad Pro」(公称値は約579g)と比べても十分に軽量だ。ただし、カバーをつけると1kgを超えてしまうので注意したい。
付属品は、カバーと一体型のスタンドおよび2種類のケーブルに加えて、一脚型のポータブルスタンド、さらにVESAマウントに装着するためのネジも付属している。このネジはマグネットで背面に吸着する方式で、でこぼこのないフラットな背面にVESAマウント対応のネジを取り付けられるユニークな構造となっている。
なお本製品はMacやiPadなど、Apple製デバイスとの接続はNGとされている。接続していると本体の動作が遅くなり、最終的にはハードウェアの修理が必要になるとのことなので、お試しレベルでもうっかり接続しないよう注意したいところだ。
本製品は取り扱い説明書など各所にMacはNGである旨の注意書きがあるが、多くは英語表記であること、また本製品単体で他人の手に渡ると見逃す可能性もあるので気をつけたい。特に複数のメンバーでの共有備品として導入した場合、誰かがうっかりMacにつなぐ可能性は十分に有り得るので、気をつけた方が無難だろう。
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