日常で目にするE Ink電子ペーパーと言えば、電子書籍端末や電子ノート、もしくはスーパーの商品棚にあるプライスカードなど、手のひらサイズ以下のものが多くを占めている。
その一方で、一般的なディスプレイにおいても、目に優しく消費電力が少ないE Ink電子ペーパーの特性を生かした製品が登場しつつある。今回紹介するDASUNG「DASUNG253U」シリーズは、そんなE Ink電子ペーパーを採用した25.3型のディスプレイだ。
国内でも11月14日に発売された本製品、一般的なディスプレイとの違いに加え、E Ink電子ペーパーにはどのようなメリットがあるのか、国内代理店であるSKTから借用した機材を用い、その違いを見ていこう。
なお、DASUNG253Uシリーズは曲面/平面とフロントライトの有無で計4モデルが用意されている。今回試したのは曲面/フロントライトありの「DASUNG253U-F」だ。
本製品の外観は、一般的なデスクトップ用のディスプレイとは何ら変わらない。画面のアスペクト比は16:9のワイドサイズで、3200×1800ピクセルと解像度は高めだ。画面サイズは25.3型と、一般的なディスプレイに多い24型〜27型のおおむね中間ということになる。
特徴は曲面ディスプレイを採用していることで、同社では「世界初の曲面E-inkモニター」であるとアピールしている。こういった曲面型のディスプレイは、あまりにも角度がありすぎると縦置きにした時に違和感が生じがちだが、本製品の湾曲は4000Rとそれほど極端ではないため、縦置きにしても特に問題なく利用できる。
ボディー背面には100mmのVESAマウントに対応したネジ穴が用意されており、付属のスタンドを取り付けて利用する。このスタンドは高さ調整/向き調整/上下方向の角度調節はもちろんのこと、画面の90度回転にも対応するなど自由度が高い。
ボディー左下には6つの物理ボタンが並んでおり、コントラストの調整や表示モードの切り替え、リフレッシュなどの操作を行える。これらは頻繁に扱うので、本製品は手が届く位置に設置するのが望ましい。このボタンを使わずに調整するためのPC用ユーティリティーも含め、後ほど詳しく紹介する。
PCとはHDMI/DisplayPort/USB Type-Cのいずれかを使って接続する。この他、本体側面にはPCから表示モードの切り替えなどを行う場合にUSBケーブルを接続するためのUSB Type-Bポートが搭載されている。ちなみに本製品のバリエーションには、MiracastやAirPlayに対応したワイヤレス接続モデルも用意されているが、日本では未発売だ。
パッケージには、ディスプレイ本体とスタンド、HDMIケーブル/USBケーブル/ACアダプター/電源ケーブルが付属する。ACアダプターは、この手のディスプレイにしてはかなり小ぶりなのも特徴だ。
それでは、早速ノートPCに接続してみよう。
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