この他、E Ink電子ペーパー搭載デバイスではおなじみとなりつつあるフロントライト機能も備えている。E Ink電子ペーパーは全体がグレーがかっており、暗いところでは画面の視認性が下がるので、設置場所の自由度を高めるためにもフロントライトは欠かせない。
昨今のフロントライト機能では標準装備となりつつある、寒色と暖色を切り替える機能も備えている。
これら調整機能は、その多くが本体ボタンで操作でき、自分好みのモードを記憶させておくことも可能だが、中には本体だけではできない機能もある。例えば一定間隔での自動リフレッシュ、フロントライトの暖色/寒色のブレンドがそれだ。
これについては、専用ユーティリティー「Paperlike Client」を用いて操作する。自動リフレッシュの設定や暖色寒色の配分調整はもちろん、表示モード切り替え、コントラスト調整など、本体ボタンで行える操作もこのGUI上でマウスを使って行えるようになる。これならば、本体ボタンが押せるよう、ディスプレイを手が届く場所に設置する必要もない。
さらにこのユーティリティーを起動しておけば、画面のリフレッシュおよびコントラスト調整がショートカットキーで行えるようになる。実際に試しても、これが使えると使えないとでは、使い勝手が全く違ってくる。ダウンロードサイトを見る限り、Windows用だけでなくMac用、さらにLinux用が用意されており、本製品を利用にあたってはインストールしておきたい。
ちなみにこのユーティリティーは、デスクトップの壁紙の背景をワンクリックで「単色白」「単色グレー」に変更する機能も備えている。E Ink電子ペーパーは複雑な表現だと動作速度に影響を与えがちで残像も目立つので、それならば元の壁紙そのものを単色にしてしまおうという発想だ。こちらを有効にしておけば、より快適に利用できるようになる。
最後に、実際の挙動をチェックしよう。
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