E-Inkなのに25.3型と大画面で曲面! 目が疲れにくくデスクトップで使えるE Ink電子ペーパーディスプレイ「DASUNG253U-F」を試す(2/4 ページ)

» 2023年11月15日 12時30分 公開
[山口真弘ITmedia]

接続はHDMI/DisplayPort/USB Type-C経由 表示調整機能は充実

 ではPCに接続してみよう。といっても、インタフェースがHDMI/DisplayPort/USB Type-Cポートであることからも分かるように、接続方法は一般的なディスプレイと全く変わりがない。

 ちなみに、本製品はタッチ操作には対応しないので、信号伝送用のUSBケーブルを別途接続する必要がなく、HDMIケーブル1本で接続が行える。ただし後述するユーティリティーを使用する場合のみ、本体側面にあるUSB Type-Bポートを使ってPCと接続する必要がある。

skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ 接続方法はHDMI/DisplayPort/USB Type-Cのいずれかから選べる
skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ 今回は付属のHDMIケーブルを用いて接続している
skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ PCからユーティリティーで制御する場合は、側面のUSB Type-BポートにUSBケーブルを接続する

 さて、E Ink電子ペーパーディスプレイの快適さは、表示の調整がどれだけきめ細やかに行えるかで決まってくる。本製品に搭載されている調整機能を見ていこう。

 まずは表示モードの切り替えだ。本製品はグラフィックモード/テキストモード/ビデオモードという、表示するメディアに合わせて最適化された3つの表示モードが用意されており、これらを切り替えて使用する。

 位置づけとしては、テキストモードはテキストをくっきり表示できるが画像は2値化されるため暗くつぶれがちで、ビデオモードは逆に画像表示に向くがテキストはかすれがち、グラフィックモードはその中間ということになる。どれか1つに固定して使うのではなく、小まめに切り替えながら使うことを心掛けた方がよい。

 また、残像を消去するためのリフレッシュボタンも搭載している。ボタンを押すと画面のリフレッシュが行われ、残像が消えるという、至ってシンプルな機能だ。本製品は後述するユーティリティーを使わない限り、リフレッシュは全て手動になるので、このボタンの出番は多くなる。

skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ 左から、リフレッシュボタン、表示モードを切り替えるMボタン、コントラスト調整に使う+ボタンと−ボタン、フロントライトの切り替えボタン、電源ボタンが並ぶ
skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ こちらはテキストモードの表示
skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ グラフィックモードでの表示
skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ ビデオモードでの表示
skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ テキストモードのアップ。テキストがシャープに表示できるが、画像はベタで潰れがちだ
skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ グラフィックモードのアップ。テキストと画像のバランスは良好だが、全体的に階調が濃い
skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ ビデオモードのアップ。画像類の階調表示には優れるが、テキストはややかすれた状態になる

 本機はコントラストの調整機能も搭載している。写真が真っ黒に潰れてしまっているような場合は、このコントラスト調整を行うことによって、ディティールがきちんと見えるようになる。ちなみに9段階で調整できるが、実際に目で見て明らかに違いが感じられるのは、せいぜい3〜4段階といったところだ。

skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ コントラストの調整。9段階で調整できるが、実際に違いが感じられるのは3〜4段階程度だ
skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ こちらはテキストモードの初期値(コントラスト「2」)での表示。かなり色が濃く写真がつぶれてしまっている
skt dasung253u e-ink 25.3型 曲面 湾曲 ディスプレイ コントラストを「1」に変更することで写真もある程度見られるようになる。ただし、色の付いたフォントが見えにくくなるなど一長一短だ

 続いて、フロントライト機能をチェックする。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月10日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  3. M4チップ登場! 初代iPad Proの10倍、前世代比でも最大4倍速くなったApple Silicon (2024年05月08日)
  4. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  5. iPad向け「Final Cut Pro 2」「Logic Pro 2」登場 ライブマルチカム対応「Final Cut Camera」アプリは無料公開 (2024年05月08日)
  6. パナソニックがスマートTV「VIERA(ビエラ)」のFire OSモデルを6月21日から順次発売 Fire TVシリーズ譲りの操作性を実現 (2024年05月08日)
  7. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  8. マウス、モバイルRyzenを搭載した小型デスクトップPC「mouse CA」シリーズを発売 (2024年05月08日)
  9. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
  10. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー