有機EL&M4チップ搭載の新型「iPad Pro」発表 フルモデルチェンジで大幅刷新 Apple Pencil Proも登場

» 2024年05月07日 23時24分 公開
[山口恵祐ITmedia]

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

 米Appleは5月7日(日本時間)、有機ELディスプレイや新しいM4チップを搭載した新型「iPad Pro」を発表した。既に受注を始めており、5月15日に発売する。価格は16万8800円(税込み、以下同)から。新しい「Apple Pencil Pro」や「Magic Keyboard」も登場する。

photo 新型「iPad Pro」は11インチと13インチの2モデル
photo カラーバリエーションはシルバーとスペースブラック

 ラインアップは11インチと13インチで、ストレージ容量ごとの価格一覧は以下の通り(標準ガラス、Wi-Fiモデルの場合)。

  • 11インチ、256GBモデル/16万8800円
  • 11インチ、512GBモデル/20万4800円
  • 11インチ、1TBモデル/27万2800円
  • 11インチ、2TBモデル/34万800円
  • 13インチ、256GBモデル/21万8800円
  • 13インチ、512GBモデル/25万4800円
  • 13インチ、1TBモデル/32万2800円
  • 13インチ、2TBモデル/39万800円

 Wi-Fi+Cellularモデルは上記価格に3万6000円上乗せで選択できる。さらに1TBモデルと2TBモデルには映り込みがより少ないという「Nano-textureガラス」のオプション(+1万6000円)も用意されている。

ボディーを刷新 Apple製品で最薄に

 新しいiPad Proはボディーが一新され、厚みが11インチモデルは5.3mm、13インチモデルは5.1mmと、Apple製品史上でもっとも薄いという。重さは11インチモデルが444g、13インチモデルが579gとなっている。

photo 左がM2搭載の現行モデル、右がM4搭載の新型モデル

 前面カメラは、ディスプレイをランドスケープ(横置き)したとき中央に来る位置に変更された。

 背面カメラには新たに「アダプティブTrueToneフラッシュ」を搭載した。例えば書類をカメラでスキャンする際に、AIが自動で書類を認識し、フラッシュの光り方を変化させて、影が映り込まないように撮影できる。この機能はサードパーティー製アプリでも利用できるという。

iPad初の有機ELディスプレイを採用

 ディスプレイはiPadシリーズで初となる有機ELを採用した「Ultra Ratina XDRディスプレイ」を搭載している。リフレッシュレートは最大120Hz、輝度は通常時で最大1000ニト、HDRコンテンツでは最大で1600ニトに上る。

photo

 1TBモデルおよび2TBでは「高い品質と正確な色再現が求められるワークフローや、調整が最も難しい環境光の照明下での作業に最適。ナノメートル単位で精密に施されたエッチングが、画質とコントラストを維持しながら、環境光を散乱させて映り込みを一段と少なくする」というNano-textureディスプレイガラスをオプションで選択できる。

3nmの新SoC「M4」を搭載

 新型iPad Proは電力効率がさらに向上したという3nmの新SoC「M4」を搭載している。

photo

 256GBモデルまたは512GBモデルは、3つの高性能コアと6つの高効率コアを搭載した9コアCPU、10コアGPUで、1TBモデルまたは2TBモデルは4つの高性能コアと6つの高効率コアを搭載した10コアCPU、10コアGPUのM4チップを搭載している。

 256GBモデルまたは512GBモデルは8GB RAM、1TBモデルまたは2TBモデルは16GB RAMを搭載している。

 M4チップは現行のiPad Proに搭載しているM2と比べて最大50%高速化を果たしており、GPUは4倍高速化した。電力効率も向上しており、M4チップは半分の電力でM2チップと同じパフォーマンスを実現するとしている。

 AI処理を行うM4チップのNeural Engineは毎秒38兆回の演算が可能で、最初にNeural Engineを搭載したA11 Bionicと比べて60倍高速化しているという。

 冷却性能に関するユニークな点として、本体ケース内に熱を分散させるグラファイトシートを組み込んだ他、背面にあるAppleロゴに銅素材にすることで放熱性能を20%向上させた。

photo 新しい「Apple Pencil Pro」も登場する

→・「Apple Pencil Pro」はひねり検知や紛失時の検索に対応 新しい「iPad Air」「iPad Pro」で利用可能 「Magic Keyboard」にも新型登場

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月07日 更新
  1. ヨドバシ通販は「高還元率で偽物リスク低い」──コレが“脱Amazon”した人の本音か (2025年12月06日)
  2. 「健康保険証で良いじゃないですか」──政治家ポストにマイナ保険証派が“猛反論”した理由 (2025年12月06日)
  3. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  4. ドコモも一本化する認証方式「パスキー」 証券口座乗っ取りで普及加速も、混乱するユーザー体験を統一できるか (2025年12月06日)
  5. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  6. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  7. 楽天モバイルが“2025年内1000万契約”に向けて繰り出した方策とは? (2025年12月06日)
  8. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  9. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  10. Amazonでガジェットを注文したら、日本で使えない“技適なし製品”が届いた 泣き寝入りしかない? (2025年07月11日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー