チャリパワーが優れていると感じたのは、AC電源を使いながらUSB充電ポートも併用できる点だ。例えば、今回のようにパーソナル暖房機で体を温めながらノートPCをUSB PDで充電しつつ、連絡用のスマートフォンのバッテリーも切らさないようにするといった運用を行える。
今回、扇風機を回し、コーヒーを2回入れ、スキャナーでスキャンし、パーソナル暖房機で暖を取るといった使い方で1時間10分ほどチャリパワーを利用したところ、電動アシスト自転車用バッテリーの減少は1メモリだけであった。パーソナル暖房機の温度設定を1(40度)にしておけば、もう少し消費電力を減らせるだろう。これなら送電が復旧するまでの間、寒さに震える時間を短縮できそうだ。
我が家にある電気ケトルの消費電力が1300Wだったため、残念ながら試せなかったのだが、メーカーさえ選ばなければ500W以下の低消費電力でお湯を沸かせるケトルも存在する。チャリパワーがあれば、災害時でも乳飲み子のミルクを作ることができるし、カップ麺用のお湯を沸かすこともできる。
現在、国内でリチウムイオン電池を搭載した製品の発火事故などが相次いでいる。バッテリーを扱う製品の安全性が気になるところだ。
チャリパワーが対応している大手3社の電動アシスト自転車用バッテリーは、そもそもバッテリーマネジメントシステム(BMS)が搭載されており、充電中や使用中の温度管理や過充電/過放電防止機能が備わっている。
Aretiにおいても、第三者検査機関と共に各メーカーの純正バッテリーを用いた機能性テストを行っており、詳細は商品ページでも確認できる。
ただし、電動アシスト自転車用バッテリー本体には「この機器以外で使用しないでください」と記載されている場合も多く、あくまでサードパーティー製品での使用は自己責任となり、万が一の際にメーカー保証が受けられなくなるリスクはある。
とはいえ「非常時に備えたい」「メーカー保証期間は切れているが、まだまだ現役な電動アシスト自転車用バッテリーをいざというときに活用したい」「専用のポータブル電源を手元に置いておくことに抵抗がある」といった状況であれば、検討するに値する製品だと思う。
また、「年に1回行くかどうかのキャンプで、ポータブル電源的な何かを使ってみたい。電動アシスト自転車も所有している」なんて“ゆるキャンパー”にもマッチするかもしれない。
何より、日常的に使っており、そのために充電を欠かすことのない電動アシスト自転車用バッテリーをポータブル電源として使えるということは、備えのリスク分散にもつながる。家族で電動アシスト自転車を複数台所有しているならなおさらだ。
既に電動アシスト自転車ユーザーなら、持っておいて損はないガジェットだと感じた。
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