以上のように、同じ人感センサーでも、大きな機能差があることが分かった。ここからは、最も高機能であるFP2に絞って、その使い方を見ていこう。
前述のように、本製品を室内に設置しておけば、部屋の中に人がいるか否かはもちろん、いるならばどのエリアにいるのか、動き回っているのかを把握できる。デスクの前にいれば、チェアに座って何らかの作業をしている確率が高いだろうし、ベッドの位置にいてジッとしていれば就寝中なのだろうといった具合に、おおよそのステータスを判別できるようになる。
これは、家族間でプライベートを守りたい場合に最適だ。最近は自宅内であっても、離れた部屋にいる家族とのやりとりはLINEなどのツールを使ったり、あるいはAlexaのようなネットワーク内の通話ツールを使うケースも多いと考えられるが、家族が部屋の中で何をしているかが分からず、声を掛けてよいか迷う場合がある。
こうした場合に、本製品があれば目視で確かめなくとも、何をしているか当たりを付けられるようになる。これがネットワークカメラだと姿が丸見えになってしまい、たとえ家族相手でも抵抗がある人がほとんどだろうが、本製品であれば人の姿はアイコンで表示されるため、プライバシーは守られる。疲れて就寝しているのに、うっかり起こしてしまうような事態も回避可能だ。
これらはLAN内だけでなく外出先からのリモートでの確認も行えるので、離れて暮らす高齢の親の様子をチェックする用途にも使える。電話を掛けたところ応答がなく本製品を使って実家の様子を確認したところ、チェアやベッドではない場所で長時間じっとしている=具合が悪くなり倒れていた、といった事態にいち早く気付くことも可能になるだろう。
今回紹介している使い方は「ゾーン検出」だ。他にも転倒検知/睡眠モニタリングなどにも対応する(左)。距離は最大10mで、幅8mまでの部屋をモニタリング可能だ(中央)。壁面への取り付け時に1.4〜1.8mの高さに設置することで、座った状態と立った状態のどちらも検知できるようになる(右)
検知可能なゾーンはガイダンスに基づいて実際に室内を移動して検出する。ちなみに、最大5人まで同時検出できる(左)。非検知部分を表示するか否かは選択可能だ。まれに隣室にいる人も検出するので、それらが必要か否かで決めるのもありだろう(中央)。AI学習により障害物の配置を把握して検出率を高めることができる(右)本製品の一歩進んだ使い方として、室内をいくつかのゾーンに分け、そこへの出入りなどをトリガーにスマートハブ経由で家電を動作させることができる。
具体的には、ベッドのあるエリアに入ったら部屋の照明を落としつつベッドサイドの補助照明を点灯させたり、室内が無人の状態が30分続けばエアコンをオフにしたりするといった具合だ。従来のスマートデバイスよりも格段にきめ細かな管理が可能で、カユイところに手が届く、という表現がピッタリだ。
なお本製品は検知や通知といった基本機能は単体で利用できるが、この家電製品との連携については赤外線家電のリモコン信号を登録しなくてはならない関係上、同社のスマートリモコンが必要になる。
室内をいくつかのゾーンに分け、見やすいように色分けしておく(左)。家具類(ステッカー)も配置しておくと何をしているか分かりやすくなる(中央)。それぞれのゾーンに対してタイプを設定しておき、自動実行のトリガーにすることができる(右)
自動化の設定画面。指定条件に合致するとプッシュ通知を送ったり、家電をオンにしたりすることが可能だ(左)。条件に名前を付けて保存できる。このあたりはIFTTTなどに近い操作性だが、日本語にも対応しておりハードルは低い(中央)。実行ログは場所/日付/タイプなどで絞り込んで確認できる(右)1つ注意点としては、これらを表示する部屋の間取りは、人が検出される位置などを参考にアプリ上で自分で作図する必要があることだ。
具体的には、セットアップ時に部屋の端や隅まで行くよう指示されるので、マス目上に表示されたそれらの情報を参考に部屋のエリアを塗りつぶし、家具を配置し、ゾーンを設定し……といった順序で作図する。残念ながら、ロボット掃除機の管理アプリのように起動してしばらく放っておけば自動的に部屋の間取りが作図されるということはない。このあたりは今後の課題と言っていいだろう。
ちなみに本製品で動きの検知に使用するミリ波は、赤外線と違って壁を(材質にもよるが)貫通する場合があるので、設置先の部屋は無人であるにも関わらず、隣の部屋にいる人物を検知して在室と判定することがある。こうした場合は、ゾーン検知でしっかりとエリアを指定することで対処できる。
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