Goveeの「WiFi温湿度計」は、スマートフォンから温度や湿度などを参照できるWi-Fi接続対応の温湿度計だ。近年、各社から発売されているスマホ連携型の温湿度計のバリエーションの1つだが、電池駆動でストラップを取り付けて持ち歩けることがアドバンテージとなる。
こういった温湿度計の多くはBluetooth接続であるのに対して、本製品はWi-Fi接続にも対応しており、専用のハブやゲートウェイがなくても自宅のWi-Fiルーターやアクセスポイントに直接接続し、外出先から自宅の温度を確認できる。実機を購入したので、近い機能を持った2製品と比較しつつ、その特徴を紹介する。
では、まずどのような製品なのかを見ていこう。本製品は液晶に温度/湿度を表示する一般的な据え置き型の温湿度計と異なり、単体では温度湿度を表示できず、スマホアプリと連携することで初めてそれらのデータを見られる仕様になっている。
同社のBluetooth温湿度計「H5100」や、近い機能を持った「SwitchBot 防水温湿度計」といった類似製品と同様だ。
そのような中で、本製品の最大の特徴は無線LANのWi-Fiに対応していることだ。前述の2製品は、Bluetoothにのみ対応するので、スマホが近くにあればすぐにデータを見られる反面、自宅に設置して外出先からデータを見ようとすると、ハブや専用ゲートウェイなどのオプションを追加してWi-Fiに接続する必要がある。
その点、本製品はWi-Fiルーターやアクセスポイントに直接接続できるため、既存のWi-Fi環境への追加も容易で、外出先から自宅の温度を見たい場合に向いている。Bluetoothにも対応しており、近距離ではBluetoothに切り替えて値を参照するなど、スムーズな使い分けが可能だ。
電源は単三形乾電池×3本で、前述のH5100が単四形乾電池×1本、SwitchBot 防水温湿度計が単四形乾電池×2本で駆動するのと比べてかなりの大容量で(おそらく消費電力の大きいWi-Fi接続をサポートするためだろう)、そのぶんボディーサイズも大柄だ。
電池寿命は非公開だが、電池容量とWi-Fiの消費電力が相殺されることで、前述の2製品(実測で半年〜1年ほど)と、ほぼ同等程度になると考えられる。
価格については、前述の2製品が実質1000円台で購入可能なのに対して、本製品は2000円台半ばだ。オプション不要でWi-Fiに接続できるプラスαがあるにもかかわらず、かなり抑えられている印象だ。防水には非対応だが、落下させると比較的簡単に電池のフタが外れる前述の2製品と比べて、頑丈なボディーは本製品の強みだ。
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