以上ざっと見てきたが、カユいところに手が届く、非常に優れた製品という印象だ。アプリも直感的に使え、筆者の手元にある別の温度計と比較する限り、精度も十分に高い。校正用のメニューも用意されており、温度計としての機能で不満を感じることはないだろう。
唯一弱いのはスマート連携で、日本では今のところ温湿度計を他の家電と連携させる製品が展開されておらず、SwitchBotのような家電製品との連携は期待できない。またAlexaなど音声アシスタントとの連携も、現時点では温度を参照することしかできないので、今後に期待と言ったところだ。
AlexaおよびGoogle アシスタントと連携可能だが機能は限定的だ。もっとも、これは本製品側の問題ではない(左)。リンク方法は通常のスマートデバイスと変わらない(中央)。「Alexa、〇〇の温度を教えて」で、本製品で取得した温度情報を読み上げてくれる他、Alexaアプリ上でも温度を表示できる(右)ちなみに、今回優秀な点として紹介した大部分はアプリ側で実現している機能で、ハードウェア単体ではあまりインパクトのある特徴はない。Wi-Fi対応であることを除けば、同社のBluetooth温湿度計と機能差はほとんどなく、むしろサイズの大きさと重さが目につく。直接Wi-Fiに接続できることにメリットを感じなければ、それこそBluetooth温湿度計で十分だし、そちらの方が圧倒的に省スペースだ。
従って、どちらかというとBluetooth温湿度計がお勧め……と言いたいのだが、こちらは国内では3個セットやWi-Fiゲートウェイとのセット販売がメインで、単品購入が難しい。そうした意味で、単品で購入できてオプションなしでWi-Fiに接続でき、かつ2000円台と安価な本製品は、まずGoveeアプリの使い勝手を気軽に試したい場合に、有力な選択肢になるだろう。
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