アドビは12月10日、OpenAIが提供する生成AIサービス「ChatGPT」向けに同社のアプリを提供することを発表した。全てのChatGPTのユーザーが追加料金なく利用可能だ。
【更新:12月11日9時40分】初出時、欧州経済領域(EEA)/スイス/イギリスでは利用できない旨を記載していましたが、アドビから「全世界が対象である」との訂正報があったため削除しました
ChatGPT内で利用できるアドビアプリは「Adobe Apps for ChatGPT」と総称され、12月10日時点では「Photoshop(レタッチ)」「Acrobat(ドキュメントツール)」「Adobe Express(コンテンツ制作)」の3つが用意されている。
ChatGPT内で利用するようにプロンプトで指示を出すか、チャットボックスの「+」ボタンからアプリを指定してからプロンプトを入れると利用可能だ。より高度な作業を行いたい場合は、Web版アプリに作業を引き継ぐこともできる(利用には「Adobe ID」が必要)。
アドビによると、今後数週間以内にアプリの機能を順次追加するという。
Photoshop for ChatGPTでは、ChatGPT上で画像の編集/ブラッシュアップを行うことができる。写真の特定部位の明るさ/コントラスト/露出の調整の他、背景の削除/ぼかし追加、クリエイティブエフェクトの追加が行える。出力結果はファイルとしてダウンロード可能だ。
Acrobat for ChatGPTでは、チャット内でPDFを直接編集したり、テキスト/表を抽出したり、複数のPDFファイルを整理/結合したり、ファイルを圧縮してPDF化したりといったことができる。
Adobe Express for ChatGPTでは、Adobe Expressにあるテンプレートを活用してChatGPT上で“対話”をしながらコンテンツを制作できる。プロンプトを通して、文字列の挿入/変更や画像の差し替えも行える。
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