まるで名刺サイズの板のようなボディーが目をひく「Plaud Note Pro」は、AIボイスレコーダーを手掛けるPLAUDの新モデルだ。価格は3万800円で、カラーはシルバーとブラックの2色展開となる。
PLAUDのAIボイスレコーダーとしては、カードサイズの「Plaud Note」、ウェアラブルタイプの「Plaud NotePin」が発売済みで、Plaud Note ProはPlaud Noteの上位モデルという位置付けだ。
筆者は普段、Plaud NotePinを愛用しているが、執筆時点では2週間ほどPlaud Note Proも併用してみた。録音してAIで文字起こしや要約を行うという機能自体は同じだが、実際に利用してみると、それぞれ活躍するシーンはかなり異なっている印象を受けた。
そこで今回は、Plaud Note Proの新機能を確認しつつ、Plaud NotePinとの比較や、新しくなったPlaudアプリについても紹介していこう。
Plaud Note Proは、薄型カードサイズのAIボイスレコーダーだ。ボディーサイズはPlaud Noteと全く同じ約54.1(幅)×85.6(奥行き)×2.99(厚さ)mmで、重さも約30gと変わらない。
最大の違いは、0.95型のAMOLEDディスプレイが追加されたことだ。Plaud NoteやPlaud NotePinでは、録音状態は小さなLEDでしか表示されず、録音しているつもりが、実は録音できていなかった失敗を何度か経験した。
その点、Plaud Note Proでは録音開始時に波形が表示されるので、録音が始まったことを視覚的に確認しやすくなっている。
Plaud NotePinは、小さなLED(Aのロゴ内で赤く光っている点)でしか状態を確認できない。また、持ち運んでいる際に誤って動作してしまい、いざというときにバッテリーが減っているということもあった。実測の重量は23gと、シリーズの中で一番軽いマイクも強化された。従来の2個から4個に増加し、録音範囲も最大5mと従来の約3mから拡大している。AI指向性収音技術により、周囲の雑音を低減してクリアに録音できるという。
なお、最大5mの範囲で録音できる「音声強化モード」(アプリ上の表示では高性能モード)では、最大30時間の連続録音に対応するが、録音範囲を約3mに狭めることで、最大50時間の連続録音が可能な「長時間駆動モード」(アプリ上では省電力モード)に切り替えることもできる。
また、カード型のAIボイスレコーダーで標準的な機能として、スマートフォンの背面に取り付けることで通話を録音できるという機能も搭載している。Plaud Note Proでは通常の録音と通話録音を認識して自動でモードが切り替わるようになった。従来のPlaud Noteでは切り替えスイッチを操作する必要があったので、この改善は便利だ。
ただし、最近はスマートフォン自体に録音機能を用意しているモデルも多く、イヤフォンで通話する場合も利用できないので、実際の出番は限られるかもしれない。
PLAUDとトレジャーデータが業務提携 接客中の会話をAIボイスレコーダーが分析して提案を提示
PCやMacでも編集可能! AIボイスレコーダー「PLAUD NotePin」と「PLAUD NOTE」を試して分かったこと
Nicebuild、手軽に持ち運べるウェアラブル設計のAIボイスレコーダー
Gloture、ボイスレコーダーやプレゼンリモコンとしても使える小型ワイヤレスマウス「GeeRig X1」
サンワ、コンパクトなスティック型筐体を採用したボイスレコーダーCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.