Googleは12月17日、AIモデルの最新版「Gemini 3 Flash」を発表した。既にGoogle AI StudioやGeminiアプリ、検索の「AIモード」などで利用可能になっている。
Gemini 3 Flashは、11月に発表された「Gemini 3」ファミリーの新たなラインアップで、上位モデルである「Gemini 3 Pro」に匹敵する高度な推論能力と、Flashシリーズ特有のスピードやコスト効率を兼ね備えている。
ベンチマークでは「GPQA Diamond」(博士レベルの推論)で90.4%を記録し、「Gemini 2.5 Pro」を大きく上回る性能を発揮した。また、コーディング能力を測る「SWE-bench Verified」でも78%のスコアを出し、Gemini 3 Proも超える結果が出たとしている。
開発者向けには、前モデルの「2.5 Pro」と比べて3倍高速かつ低コスト(入力100万トークンあたり0.50ドル)で提供される。一般ユーザー向けには、Geminiアプリのデフォルトモデルとして順次展開され、無料版ユーザーもこの最新モデルを利用できるようになる。
Googleは、複雑なユースケースでは思考時間が長くなる可能性があるとしつつ、標準的なトラフィックで測定した場合には2.5 Proと比較して平均で30%少ないトークンで利用できるとしている。
インド政府報道情報局(Government of India Press Information Bureau)は12月15日、インド初となる1.0GHz/64bitデュアルコアマイクロプロセッサ「DHRUV64」を開発したと発表した。
DHRUV64は、先端コンピューティング開発センター(C-DAC)によって開発されたもので、5Gインフラ、車載システム、コンシューマーエレクトロニクス、産業オートメーション、IoTなどの分野に最適とのこと。オープンソースのRISC-Vアーキテクチャを採用しており、ライセンスコストを削減し、プラットフォームをまたいだ長期的な展開をサポートするとしている。
インドは世界で製造されるマイクロプロセッサの約20%を消費しているとのことで、以前から国産マイクロプロセッサ開発エコシステムの拡大に着手していた。今回のDHRUV64は、政府の推進する「Digital India RISC-V(DIR-V)」プログラムの下で開発された3番目のチップとなり、輸入チップへの依存度を下げ、半導体の自給自足を強化するマイルストーンとして位置付けられている。
なお、さらに高性能な次世代プロセッサ「Dhanush」および「Dhanush+」の開発も進行中だという。
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