「カシコイ」では、業務での“アウトプット”をサポートするための機能を拡充している点がポイントだ。
AIノイズキャンセリングは、膨大な音声データを学習させたAIを活用するもので、オンライン会議中に周囲で発生している環境ノイズを識別して分離し、人の声だけを相手に伝えることができる機能だ。「プライベートモード」にすると、AI機能とマイクの指向性を組み合わせて、内蔵Webカメラから左右45度ぐらいの範囲までの音のみを拾うようになるので、カメラに映っている人の声だけが聞こえるという環境を作りやすい。
この機能について、林常務は「エンタープライズ企業から高い評価を得ている機能で、『これがあるからVAIOを採用した』という声もある。キーボード上の『オンライン会話設定キー』を押すだけで、ワンタッチで最適な設定に変更できる点もこだわりの1つだ。機能を単に搭載するだけでなく、すぐに使えるようにしていることも、『カシコイ』へのこだわりである」と語る。
さらに、画面を180度開くと表示を180度回転させて、相手に見やすくする機能も用意されている。商談の際などに対面の相手と画面共有する際に便利だ。この操作をすると、タッチパッドの操作も“反転”するので、直感的な操作を維持できる。
そして「ホンモノ」への取り組みの一例として、林常務はPC本体に使用している素材を挙げた。
1997年に発売した、VAIOブランドの初号機「VAIO NOTE 505」では、世界で初めてボディー全体にマグネシウム合金を採用した。そして2021年に発売された「VAIO Z」では、この経験を生かして世界で初めてボディー全体に立体成型カーボンファイバーを採用した。
林常務は「新たな時代のPCを作るときには、素材から作り込むというのがVAIOの姿勢だ。立体成型カーボンファイバーは、F1のボディーに利用されている技術と同じで、ここまで素材にこだわっているのは私たちだけだと自負している」とした上で、「この素材はフラグシップモデルだけでなく、スタンダードモデルのボトムケースなどにも用いており、『軽さ』と『強さ』を両立している」と語る。
さらにVAIOは、全てのモデルのパームレストにアルミニウム素材を採用している。1枚板のアルミニウム合金で美しい質感を実現すると共に、表面にアルマイト処理を施すことで、長期間使用しても他社PCのように塗装が剥げることがなく、高い耐久性を実現しているという。これも「ホンモノ」への取り組みの1つだ。
そして品質へのこだわりも、「ホンモノ」の実現につながっている。
VAIOでは、商品企画の段階から、設計/品質保証/調達/製造/カスタマサービスといった全部門が参加して、全ての要求を取り入れる「上流設計プロセス」を採用している。これにより、妥協のない物作りと高い品質を実現しているという。
さらに、販売開始後に万が一不具合が発生した場合には、開発に携わった全部門が集まって「品質ミーティング」を開催して原因を追求すると共に、解決策を見いだしてすぐに製造ラインに反映したり、次期製品の開発に対応策を取り込んだりする「高速フィードバックループ」も盛り込んでいる。作れば作るほど、品質が高まる仕組みだ。
これらの取り組みは、全部門が安曇野本社に集結しているからこそできることともいえる。林常務は「VAIOを購入した企業が、次もまたVAIOを購入してもらうケースが多い。品質にこだわった“ホンモノ”であるからこそ、VAIOが選ばれ続けている」と語る。
法人ノートPC市場において、VAIOのシェアは着実に増加している。VAIOのこだわりの数々が市場で評価されているからこそ、シェアを拡大しているのだ。
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