YOASOBIで動き、渡辺直美と歩く――新サービス「Apple Fitness+」は“ズボラな私”を変えられる?(2/2 ページ)

» 2026年01月22日 14時00分 公開
[林信行ITmedia]
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ディレクターとトレーナーが語る「飽きさせない」設計の秘密

Apple Fitness+ アップル フィットネス iPhone 挫折 トレーニング ピラティス Apple 表参道で行われたトークセッション。左からフィットネステクノロジー担当シニアディレクターのジュールズ・アーニーさん、サイクルのトレーナーのシェリカ・ホルマンさん、ヨガのトレーナーの飯田クライン“ダイス”大介さん、HIITトレーナーのキム・ンゴーさん

 直営店のApple 表参道で行われたApple Fitness+ローンチイベントには、トレーナー陣の中から日本にゆかりのある3人が来日してサービスの魅力などを紹介した。

 軍人家族に生まれ、日本各地の米軍基地への赴任で8年間、日本に住んでいたというサイクルのトレーナーであるシェリカ・ホルマンさんは、Fitness+が重視するインクルーシブな価値観について語った。

 年齢や体形、運動経験に関わらず「ここにいていい」と感じられる場を作っているという。その思想は、トレーナーチーム全体でも共有されているという。

 ヨガのトレーナーの飯田クライン“ダイス”大介さんは、日本人とアメリカ人の両親を持つ。Fitness+は、誰にも見られず、しかし決して1人ではない新しいチャレンジができる自分だけの場所で、この距離感こそが多くの人にとって重要だという。

 いとこと叔母が日本に住んでいるという HIIT(高強度インターバルトレーニング)トレーナーのキム・ンゴーさんは、トレーナーの立場として、ロンドンで対面クラスを教えていた経験を持つが、Fitness+によって「届く範囲」が世界規模に広がったことを喜んでいた。

 同時に、28人のトレーナーが“個”ではなく“チーム”として機能している点を強調し、全ワークアウトに用意されたモディフィケーション(軽減動作)についても、初心者や集合住宅住まいのユーザーにとって重要な設計要素だと伝えた。

 あらゆるフィットネスサービスにおいて最大の障壁となるのが、エクササイズを「継続」できるかだろう。

 この点についてもディスカッションが行われた。

 複数のトレーナーが共通して挙げたのが、選択肢の多さと自由度だ。ワークアウトの種類が豊富で、時間も5分から選べる。今日は5分だけという日があってもいい。その柔軟性が、運動を「失敗しにくい体験」に変えている。

 ホルマンさんは短時間ワークアウトを「Workout Snacks」と表現し、小さな成功体験を積み重ねることの重要性を語った。完璧な1時間よりも、確実な5分。その考え方が、習慣化の鍵だという。

 トーク中、何度も話題に上ったのがApple Watchとの連携だ。

 フィットネステクノロジー担当シニアディレクターのジュールズ・アーニーさんは、Fitness+の体験を特徴付ける要素として、リアルタイムで表示される身体指標を挙げた。Apple Watchのリングが閉じそうになると、自然と「もう少しだけやろう」という気持ちが生まれる。数字は命令ではなく、やさしい後押しとして機能する。

 トークに参加したトレーナー達も、この点を強調した。ユーザーが自分の身体の状態を“見る”ことで無理をしすぎず、しかし途中で投げ出しにくくなる。その絶妙なバランスが、テクノロジーによって支えられているという。

Apple Fitness+ アップル フィットネス iPhone 挫折 トレーニング ピラティス Fitness+では、トレーナーごとにワークアウトを選べる(左)。Fitness+はサブスクサービスだが、1カ月の無料体験が可能だ(右)

 トークでは、音楽についての話題にも触れられた。Fitness+では「Apple Music」と連携し、ワークアウトごとにプレイリストが細かく設計されている。音楽は単なるBGMではなく、動きを後押しする重要な要素だ。好きな曲が流れると、人は思っている以上に身体を動かせるという。そしてFitness+は、その力を最大限に引き出すための設計がなされているというのだ。

 YOASOBIを起用したアーティストスポットライトについても触れられ、日本市場において「音楽と身体体験を結び付ける」意味合いの大きさが語られた。

 トーク後半で繰り返し強調されたのが、初心者への配慮だ。

 運動習慣がない人、これまで何度も挫折してきた人に対して、トレーナー陣は口をそろえて「完璧を目指さなくていい」と語る。できる日もあれば、できない日もある。その前提に立った設計こそがFitness+の特徴だ。

 飯田さんは、ヨガにおいても「その日の自分の状態に耳を傾けてほしい」と語り、無理に合わせる必要はないと指摘した。

 トークセッションは、アーニーさんがFitness+の役割を総括する形で終了した。

 「Fitness+を使うことで、ユーザーが自分の心と体の状態を最高の状態に持っていってくれたらと思っています。われわれの生活は忙しく、特に都市では時間が足りない。そんな中で、Fitness+が人々の暮らしの限られた時間の中で、ちょっとだけでも明かりをともしてくれればいいなと思っています」(アーニーさん)

 この言葉を体現するように、Fitness+はとにかく諦めずに続けられる工夫が随所に込められている。これまで数々のエクササイズを試して挫折してきた人も、ぜひ、iPhone1つで始められる新時代のエクササイズであるFitness+を、まずは1カ月無料のお試しから始めてみてはどうだろうか。

Apple Fitness+の価格/対応環境/提供条件など
サービス名 Apple Fitness+
日本提供開始日 2026年1月21日
利用形態 サブスクリプション
月額料金 980円
年額料金 7,800円
無料体験 初回1カ月無料(対象デバイス購入時は3カ月)
ファミリー共有 最大5人まで追加料金なし
必須デバイス iPhone
連携デバイス Apple Watch/AirPods Pro(心拍センサー対応モデル)/iPad/Apple TV
ワークアウト種類 12種類(ヨガ/ピラティス/筋力/HIIT/ダンス/サイクリング/ローイング/トレッドミルなど)
エピソード時間 5分〜45分
映像品質 4K UHD
更新頻度 毎週新エピソード追加
言語対応 日本語字幕/日本語デジタル音声
音楽連携 Apple Music(ジャンル別/アーティストスポットライト対応)
国内パートナー エニタイム・フィットネス、KDDI(au/UQ)、ベネフィット・ワン

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