さて、今のままではM7 UltraとM6 Ultraの差が曖昧で、どちらを購入すれば自身の用途にマッチするかいまいちピンとこない。そこで各種ベンチマークテストを通して、M6 Ultraとの違いを詳しくチェックしてみよう。
なお、今回手元に用意したM7 UltraとM6 Ultraの主なスペックは以下の通りだ。
M7 UltraはM6 Ultraと比べ、CPUのシリーズ自体は上位のRyzen 7シリーズが採用されているが、低電力版であったり、プロセッサアーキテクチャがZen4ではなくZen 3+であったりして、いくつかパフォーマンスに影響がありそうだ。実際のところはどうだろうか。
まずは、3Dレンダリングによってプロセッサの性能をテストする「Cinebench 2024」を実行し、M7 Ultraの実力を測ってみた。結果は以下の通りだ。
M7 Ultraは低電力版とはいえ8コア16スレッドのAMD Ryzen 7 PRO 6850Uを搭載していることもあり、マルチコアにおいてM6 Ultraに搭載されているAMD Ryzen 5 7640HS(6コア12スレッド)を上回る結果となった。
ただし、シングルコアのスコアを確認すると、AMD Ryzen 7 PRO 6850Uの最大ブーストクロックが4.7GHz、ベースクロックが2.7GHzであるのに対し、AMD Ryzen 5 7640HSは最大ブーストクロックが5GHz、ベースクロックが4.3GHzと大きく差を広げていることもあり、シングルコア性能はM6 Ultraに軍配が上がった。
CPU性能で比較すると、あまり有意なスコア差が見えず、これだけではどちらを選べばよいか判断が下せない。そこで、内蔵GPUの性能差が顕著に表れる「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク(FF14ベンチマーク)」と、「FINAL FANTASY 15 WINDOWS EDITION BENCHMARK(FF15ベンチマーク)」の両方を実行し、内蔵GPUの性能差に着目して比較してみた。結果は以下の通りだ。
こうして比較してみると思いの外、有意な差は得られず、どちらのマシンもゲーム内解像度をフルHD(1920×1080ピクセル)にして画質設定さえ落とせば、問題なくプレイできそうだ。
当初の予測では「Ryzen 5 7640HSの方が世代としては新しいのだから、上位モデルの省電力版CPUであればスコアは勝るのではないか」と考えていたが、さすがに安直な予測だった。
これまでの結果を踏まえると、AAAタイトルのゲームをプレイする予定がなく、内蔵GPUで十分こなせるゲームしかプレイしない人であれば、よりコストの低いM6 Ultraを選べばよさそうだ。
6万円台でRyzen 5 7640HS&USB4、2.5GbE有線LAN×2基を搭載したミニPC「NucBox M6 Ultra」を試す
デスクを広く使える超小型PC「GMKtec NucBox G10」が19%オフの3万5498円に
Ryzen 5 PRO 6650H搭載、OCulinkもあるミニPC「GMKtec NucBox M8」25%オフの約5万円に
GMKtec、Core Ultra 9を搭載した高機能ミニデスクトップPC「EVO-T1」を発表 1299.99米ドル〜
リンクスインターナショナルがGMKtec製ミニPCの取り扱いを開始 Ryzen 9搭載モデルなど5製品Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.