AIゴリ押し戦略が招いた代償 Windows 11変革期におけるMicrosoftの苦悩:Windowsフロントライン(2/2 ページ)

» 2026年02月02日 12時00分 公開
前のページへ 1|2       

「余計なお世話」か、進化か

 おそらく、「PCのOS」という概念が変化する端境期において、MicrosoftはWindowsをその時代に適合させようともがいているものの、多くの既存のWindowsユーザーは従来の機能性こそが普段の作業には必要であり、Microsoftの一連の動きは「余計なお世話」という認識なのだろう。

 ただ、「NPU」というAI時代に重要となるハードウェアが先行して与えられた中で、Microsoft自身がそれを持て余しており、有用な形でアピールできていなかったのも事実だ。結果として、大量のネガティブなフィードバックを得てWindows開発チームに衝撃を与える形になった。

 ウォーレン氏が先のレポート内で触れていた「Windows Insider Programが効果的に機能していない」という指摘も気になる。

 もともとは開発者のみならず“Windowsのファン”も含めて新機能を積極的に試してもらい、そのフィードバックを得るという形でWindows 10時代に利用が進んでいたものだが、ここ数年はほとんど機能しておらず、特に2025年は新機能と呼べるものはほぼ試せる状況にない。

 遠因として、こういったコミュニティとの隔絶もユーザーの“Traction”を得にくくなっている理由として挙げられるかもしれない。コンピューティングの世界において、今後AIが重要な要素であることは間違いないものの、実際のユーザーと開発者側でまだまだ意識の乖離(かいり)があることも確かであり、いかにそのギャップを埋めていくかが今後の同社の課題になるはずだ。

Copilot+ PCで目玉機能になるはずだったリコール機能だが、原稿執筆時点でもプレビュー版のままだ Copilot+ PCで目玉機能になるはずだったリコール機能だが、原稿執筆時点でもプレビュー版のままだ
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月27日 更新
  1. GeForce RTX 5080は30万円超えの空気感――GPU高騰の裏で見つけた7割引の水冷パーツと8万円台の小型PC (2026年09月26日)
  2. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  3. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  4. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  5. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  6. AnthropicがAIモデル「Claude Opus 5.5」を発表/OpenAIもAIモデル「GPT-6 Sol」「GPT-6 Luna」を投入 (2026年09月27日)
  7. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  8. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  9. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
  10. 増えすぎたリモコンを1台に集約できる「SwitchBot 学習リモコン」がセールで14%オフの5990円に (2026年09月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー