続いて、シノフスキー氏が退職を発表した少し後の11月後半に行われたエプスタイン氏とのメールのやり取りで、同氏の退職金(パッケージ)を最大化させるためにアドバイザーとしてエプスタイン氏に相談している様子が示された。
そのための交渉材料として「CEO就任を打診されたが、スティーブ・バルマーを支えることを選んだ」といった話をWall Street Journalなどのメディアに露出させることなどを挙げていたり、一方のエプスタイン氏は「20」という数字を頻繁にプッシュして、おそらくは「20 Million USD(2000万米ドル)」を勝ち取れといった指示を出していたりすることが分かる。
Microsoftが米証券取引委員会(SEC)に提出した資料(10-K)を見れば分かるが、最終的にシノフスキー氏はMicrosoftの41万8363株が退職パッケージとして付与されている。
当時の価格にして1400万ドル程度とされており、エプスタイン氏が指示した満額ではなかったようだが、1年間の同業他社への転職禁止を含む秘密保持契約を経て同氏はMicrosoftを去った。
世界の名だたる政治家や経営者、有名人らとつながっていたことが話題となったエプスタイン氏だが、シノフスキー氏を含むIT業界の関係者らもそこに含まれており、しかも今回のケースが明らかになったことでシノフスキー氏の名前が含まれる電子メールから間接的に名前が出てしまった関係者も少なくない。
例えば、シノフスキー氏がエプスタイン氏を通じてAppleのティム・クックCEOへの接触を同時期に図っていたことが伝えられていたりする。
何より問題なのは、秘密保持契約があるにもかかわらずMicrosoftの機密情報をエプスタイン氏のような外部関係者に漏らしていた点で、Microsoft内部の情報管理や企業幹部としてシノフスキー氏が大きな問題を抱えていることは否めない。
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