バブ氏の説明が終わると、檜山社長が再び登壇し、AIの昨今におけるトレンドについて以下のように説明した。
AIの市場は大きく伸びてきているが、(成長ポイントは)「トレーニング」と「インファレンシング」、つまり「学習」と「推論」に大別できるが、昨今では推論の領域が非常に速いスピードで伸びてきている。PCだけではなく、ワークステーションやタブレット、エッジデバイス、そしてサーバーに至るまで、「オンプレミス」「デバイス」「エッジ」いずれの領域でも推論の需要が伸びている。これまでのAIはデータセンターやサーバを中心に伸びてきたが、今後は推論へのシフトが進むだろう。
今は学習の方に大きな投資がされているが、2030年までには(AI投資全体の)75%が推論に移っていくと考えられており、我々のような製品の提供者としては非常に重要なポイントとなる。しっかり市場やお客さまのニーズに合わせて製品を提供していくことが重要になる。
我々としては、オンプレミスのAI推論を押さえていかなければいけないと考えている。例えば日本で導入が始まっている「ThinkStation PGX」という製品がある。手のひらに乗るサイズで、1000TOPS(毎秒1000兆回)の処理性能があり、128GBのメモリで2000億パラメーターのAIを回すことができる。もう本当に“スパコン”である。推論の世界が重要になると、こうした製品がどんどん広がっていく。今後は業界だけではなく、個人が1日を通して経験する「見るもの」「聞くもの」全てがデータ化されていく。現在(Lenovo傘下の)Motorola Mobilityが「Project Maxwell」というウェアラブルAIデバイスを開発中だ。カメラとマイクがあって、Motorolaのスマートフォンにデータが蓄積されていく。それによって人が生活していく中での“自動化”がさらに進むだろう。
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