“録画文化”は死ぬのか? 物理メディアの終わりが見えてきた今、TV番組保存の現実的な代替案を考える(2/3 ページ)

» 2026年04月01日 12時00分 公開
[迎悟ITmedia]

年々厳しくなっていくTV番組の録画環境

 筆者はこれだけTV番組の録画環境を重宝しているが、TV番組の録画環境をとりまく状況は年々厳しくなっている。

 TV番組の録画環境としては「TVにHDDをつないで録画」か「HDDレコーダーを設置」が主になるが、筆者のようにBlu-rayなど記録ディスクへの保存を行いたい場合、後者のHDDレコーダーを設置する方法が一般的だ。

 HDDレコーダーはその多くがTVメーカーから発売されており、自社のTVとレコーダーの組み合わせで利便性を追求した訴求、販売が行われてきた。

 ただ、昨今国内メーカーのTV事業の撤退や他社への売却、ネット配信の普及と録画需要の低迷から、HDDレコーダーの製造と販売を終了するメーカーが増えてきた。

 2026年に入ってからは1月にTVS REGZAが、2月にはソニーがHDDレコーダーの販売を終了することを告知している。

 実際、その直後に家電量販店でHDDレコーダーの売り場を見に行くと販売台数に制限が設けられていたり、完売し次回入荷がないために撤去されたり、売り場には空白が目立つ状況になっていた。

 またHDDレコーダーだけでなく、ソニーは録画用のBlu-rayディスクの製造出荷を終了している。

 HDDレコーダーという一次保存先、そして記録ディスクという二次保存先、どちらも終息に向かっていて、こうした録画や保存のニーズがなくなっていることを如実に表しているといえる状況だ。

 これに付随する話になるが、ソニーが同社のレコーダーやTVの録画機能に連携するスマートフォン向けアプリ「Video & TV SideView」も2027年3月30日でサービス終了することが予告されている。

 これもTV番組の視聴や録画環境として、TVやレコーダーが主役でなくなっているとはっきり分かる事実だろう。

photo ソニーのHDDレコーダー撤退発表直後の売り場では、販売台数の制限や既にプライスカードを撤去(つまり完売/再入荷の予定なし)している状況になっていた

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