5990円で買えるバッファローの“半固体”モバイルバッテリーを試す 安全性と利便性は両立できているか?(2/2 ページ)

» 2026年04月16日 17時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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「半固体は重厚」という先入観を覆すサイズ感

 一般的に半固体電池を採用した製品には「大型で重量がある」という印象が付きまとうが、本機はその先入観を鮮やかに裏切ってくれる。箱から取り出した瞬間に思わず感嘆の声が出るほど、そのボディーはコンパクトにまとめられていた。

 所有する他の1万mAhモデルと比較すると、底面積(フットプリント)こそやや広いものの、ボディーそのものは驚くほどスリムに仕上がっている。

フットプリント 筆者所有のモバイルバッテリー(下)と比べると、フットプリントでは負けている
厚みの違い 半固体タイプではあるが、BMPBSA10000の方がスリムであった
5000mAhのモバイルバッテリーとの比較 比較用に用意した5000mAhモデル(右)は、面積こそ小さいものの厚みが目立つ。本機の薄さが際立つ結果となった

 底面積の広さも、実使用においては利点となる。ケースを装着したiPhone 16とほぼ同等の横幅であるため、スマートフォンと重ねて持ちやすく、充電しながらの操作も極めて快適だ。

ほぼ同じ幅 iPhone 16とほぼ同じ幅なので、重ねて持ちやすい

 特筆すべきは、一体型ケーブルのコネクター形状が非常にスリムである点だ。筆者のiPhoneは、厚手のケースにストラップホール用のカードを挟んでいるため、多くのUSB Type-Cケーブルが干渉して奥まで挿さらない。

 しかし本機のコネクターは絶妙なサイズ設計により、こうした制約のある状況下でもスムーズに接続できた。ケースの干渉に悩むユーザーには、ぜひ注目してほしいポイントだ。

スリムなコネクター 一体型ケーブルにスリムコネクターを採用しているため、分厚いケースを装着しているiPhoneへも充電できる

 最大出力30Wをサポートするため、iPadはもちろん、一部のMacBook Proの充電もカバーできる。出先での「あと一踏ん張り」が必要な場面で、頼もしいバックアップとなるだろう。

MacBook Proを充電 筆者の13型MacBook Proへは充電できていた

 パススルー機能では、充電するデバイスへの出力は、カタログ値通り15Wであった。また、入力電力も15Wであった。

15W パススルー充電中は入出力ともに15Wに制限される
給電中 15Wに出力が落ちると、MacBook Proのバッテリーインジケーターがコンセントマークに変化した。電源に接続中ではあるが、充電まではできていない状態だ

 サードパーティー製のiPad用スタイラスペンを充電する際、低電流モードが真価を発揮した。単にケーブルを接続しただけでは反応がなかったが、同モードを起動した瞬間に充電インジケーターが点灯し、給電が開始された。

低電流モード 挿しただけでは充電できなかったので、充電モード切替ボタンを押したところ、低電流モードがオンになって充電できるようになった

 興味深いことに、高出力デバイスの充電後に再びペンを接続した際、本機は自動的に低電流モードを維持していた。他の製品でも同様の挙動が見られたことから、デバイスの種別を検知して最適化する制御機構が働いているものと推察される。


 モバイルバッテリーによる事故が社会問題化する中、より安全性の高い製品へ乗り換えたいというニーズは確実に高まっている。一方で、次世代電池を採用した製品は高価になりがちで、導入をためらっていた層も少なくないはずだ。

 その点、この「BMPBSA10000」は5990円という手頃な価格設定でありながら、半固体電池の安全性に加え、ケーブルと一体になった利便性を高次元で両立させている。次世代のスタンダードとして、買い替え候補の筆頭に挙げるべき完成度の高い一台である。

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