ビジネスPCみたいな14型ボディーにRTX 5060とRyzen AIを詰め込んだ“本気”ゲーミングノートPC「ASUS TUF Gaming A14 (2026)」を試す(1/4 ページ)

» 2026年05月06日 12時00分 公開
[Yukito KATO,ITmedia]
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 ASUS JAPANが展開する「TUF Gaming」シリーズは、同社の上位ブランド「ROG」と比べて「エントリーからミドルクラスのゲーミングノート」という印象を抱いている読者が多いはずだ。しかし、今回紹介する「ASUS TUF Gaming A14(2026)」は、従来のシリーズ像を打破し、極めて独自性の高い立ち位置を確立したモデルに仕上がっている。

 本機を象徴するのは、まず14型というコンパクトなサイズ感だ。本体サイズは311(幅)×227(奥行き)×16.9〜19.9(高さ)mmで、16型や18型といった大型かつ重量級のボディーが主流のゲーミングノートPC市場において、本製品は約1.46kgという、一般的なビジネスノートPCと遜色ない軽量設計を実現している。

photo ゲーミングノートPCながら、14型の薄型を実現した「「ASUS TUF Gaming A14(2026)」

 その機動力に反して、内部にはAMD Ryzen AI 9 465と別途GeForce RTX 5060 Laptop GPUを搭載しており、名実ともに本格的なゲーミングスペックを誇っている。

 筆者が特に注目したのは、標準で32GB(LPDDR5X-7500)の大容量メモリを備えるバランスの良さに加え、2基のM.2 NVMe SSDスロットによる最大4TBまでの拡張性を確保している点だ。コンパクト機ながら将来的な増設にも対応できる(メーカーの保証外となる行為ではあるが)のは、ユーザーにとって大きな魅力だろう。

 同社直販サイトでの価格は43万9800円からと、決して安くはない構成だが、採用されている構成と携帯性を考えると、十分に価値のある1台と筆者は考える。

 今回、この注目モデルの実機を試用する機会を得たので、その詳細なパフォーマンスをチェックしていこう。

最新のRyzen AI 9 465と、最大115W駆動のRTX 5060 Laptop GPUを搭載

 本機のSoCには、最新のRyzen AI 400シリーズで上位モデルにあたる「Ryzen AI 9 465」を採用している。Zen 5アーキテクチャに基づいた10コア20スレッド構成で、最大ブーストクロックは約5GHzに達する。

 近年のAMD APUの潮流に乗り、CPUと内蔵GPUに加え、最大50TOPSのAI処理性能を誇るNPUを統合している点も特徴だ。

 「Ryzen AI」の名が示す通り、Copilot+ PCとしての要件を満たすNPUも備える。Windows 11のAI機能をローカル環境で効率的に動作させる基盤となっており、今後サードパーティー製アプリでの最適化が進めば、さらなる利便性の向上が期待できる。

 モバイル向けCPUとはいえそのポテンシャルは高く、ゲームはもとより、動画編集やRAW現像といったマルチスレッド性能が要求されるクリエイティブワークにおいても、大いに頼りになるはずだ。

photo 10コア20スレッドのRyzen AI 9 465とGeForce RTX 5060 Laptop GPUを搭載し、重量級ゲームタイトルにも十分耐えうるスペックだ

 グラフィックスには、最新のNVIDIA GeForce RTX 5060 Laptop GPUを搭載している。特筆すべきは、本機における最大グラフィックス電力(TGP)が115Wに設定されているところだ。

 ノートPC用GPUは冷却性能の制約から電力が抑えられる傾向にあるが、本機は14型の薄型ボディーでありながら、115Wという高出力を維持している。この設計は、パフォーマンスを重視するユーザーにとって極めて魅力的な要素といえるだろう。

photo 冷却性能の都合上、GPUに供給できるTGPが最大115Wに設定されている

 メモリとストレージについても触れておこう。メモリはLPDDR5X-7500MHz 32GBをオンボードで実装する。換装や増設は不可だが、標準で32GBが確保されていれば、現行の多くのアプリケーションにおいて不足を感じる場面は少ないはずだ。

photo メモリは動作クロック数が7500MHzと、非常に高速なLPDDR5X-7500 32GBがオンボードされている

 ストレージはPCI Express 4.0 x4対応のM.2 2280スロットを2基備え、最大4TBまでの拡張をサポートしている。標準では1TBのNVMe SSDが装着されている。

 注意したいのは、2基目のスロットはPCI Express 4.0 x2に制限されていることだ。増設するSSDによっては本来の転送速度を発揮しきれない可能性がある点は心に留めておきたい。

photo 評価機のSSDには、ハイエンドノートPC向けのSamsung PM9C1b 1TBが搭載されていた
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