ASUS JAPANが6月に発売した「ASUS TUF Gaming A14 2025 FA401KM」は、2024年モデルのGPUを最新のNVIDIA GeForce RTX 50シリーズに刷新し、グラフィックス性能を向上させた14型のゲーミングノートPCだ。
ゲーミングノートPCといえば、15〜16型のディスプレイを搭載した“A4サイズ”の大型モデルが多く、それより画面サイズが小さい製品はスペックが劣ってしまうといったイメージが強い。
しかし、TUF Gaming A14シリーズはビジネスPCのような見た目かつ、持ち運びやすい薄型軽量ボディーを備えながら、ゲーミングPCとして高いパフォーマンスを発揮できるという、欲張りなユーザーの期待に応える製品であった。
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果たして今回の新モデルにおいてもその強みは健在なのか。今回はGeForce RTX 5060 Laptop GPU搭載モデルで、実力をチェックしてみた。
TUF Gaming A14 2025にはいくつかのモデルが存在するが、今回テストするのは最も性能の高いモデル「FA401KM」だ。直販価格は33万9800円だが、9月15日まではクーポン適用で3万3980円オフの30万5820円となるようだ。
CPUはAMDの「Ryzen AI 7 350」を搭載している。動作クロックは3.5GHzと高く、ブースト時には最大5GHzで動作する。CPUコア数は8コア16スレッドと、ノートPC向けのCPUとしてはかなり高性能だ。
メインメモリは32GB(LPDDR5X-7500)で、ユーザーによる交換や増設には非対応となっている。ストレージは1TBで、高速なNVMe M.2 SSDを採用している。
そしてゲーミングノートPCの性能の要となるGPUは、NVIDIAの最新世代となるGeForce RTX 50シリーズの「GeForce RTX 5060 Laptop GPU」を搭載している。
ビデオメモリは8GBで、デスクトップ向けと同じく最新のBlackwellアーキテクチャで製造されている。超解像技術(フレーム生成)は最新の「DLSS 4」を利用できる。
ディスプレイは全モデル共通の14型(2560×1600ピクセル)で、ゲーミングノートPCらしく、最大165Hzの高リフレッシュレートにも対応している。
ボディーのデザインは2024年モデルから変更はなく、TUFシリーズらしい質実剛健さが感じられる。本体色はメタリック感のある「イェーガーグレー」で、派手なイルミネーション機能などはない。いい意味でゲーミングPC感のないデザインだ。
各種インタフェースについても2024年モデルから変更はなく、本体右側にUSB Standard-A(USB 3.2 Gen 2)とUSB Type-C(USB 3.2 Gen 2)が1つずつ、そしてmicroSDメモリーカードスロットも備わっている。
左側にはACアダプター端子、HDMI出力ポート、USB Standard-A(USB 3.2 Gen 2)と、PD(Power Delivery)で給電/充電も可能なUSB Type-C(USB4)、そしてヘッドフォン端子がある。引き続き本体左右にUSBポートが配置されているのは便利だ。
本機に付属するACアダプターは最大200W出力と高出力で、TUF Gaming A14 2025との接続は専用の端子を用いるタイプだ。
USB4端子がUSB PD(PowerDelivery)に対応しているが、ゲームプレイ時に安定して高性能を発揮させるためにも、常に付属のACアダプターを利用する方がいいだろう。
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