ここからは各種ベンチマークソフトでTUF Gaming A14 2025の性能をチェックしていく。
ベンチマークテストの実行にあたり、Windowsの電源設定は「バランス」を選択した。初回セットアップ時から特に電源設定は変更していないので、いわゆる「買ってすぐの状態」での性能を今回テストしている。
また、比較用に同じGeForce RTX 5060 Laptop GPUを搭載する「ASUS TUF Gaming A16(FA608PM)」、2024年モデルの「ASUS TUF Gaming A14 2024(FA401WV)」を、過去にレビューした際のベンチマークスコアも掲載する。
特にASUS TUF Gaming A14 2024(FA401WV)のスコアは、ちょうど1年でどこまで性能が向上したかの参考になるはずだ。
3Dレンダリングを通してCPUの性能を確認する「CINEBENCH R23」の結果は以下の通りだ。
比較対象のTUF Gaming A14 2024に搭載されているCPUが、今回テストしているTUF Gaming A14 2025のRyzen AI 7 350と同世代かつ、上位の「Ryzen AI 9 HX 370」なので、かなり有利なスコアになっている。
ここまでCPU性能に差が出ると、この後に実施するゲームのテストでも優位に動く可能性もあるが、それはこの先のテスト結果で確認してほしい。
続いて、PCの総合ベンチマークテスト「PCMark 10」の総合スコアを見てみよう。
PCMark10のテスト内容はブラウジングやドキュメント作成、ビデオ会議や画像編集など一般的なPC操作が中心だ。
そのためCPUやGPUの性能差がスコアに出づらい。今回のテストでも、3モデルとも同世代のCPUを搭載し、CPUもGPUもフルに性能を発揮するシーンがなかったことから、スコアの差はわずかとなった。
3Dグラフィックスベンチマークにおける定番の「3DMark」で、主要なテストを実行してみよう。今回は、DirectX 12をテストする「Time Spy」シリーズ、DirectX 11をテストする「Fire Strike」と、レイトレーシング性能をテストする「Port Royal」を実行し、パフォーマンスのチェックを行った。総合スコアは以下の通りだ。
やはりGPUを活用するテストになると、最新世代での性能向上がスコアにハッキリと出てくる。
CINEBENCH R23でのCPUの性能差で「2024年モデルとの差が狭まるのでは?」と危惧もしたが、GPUの性能差でTUF Gaming A14 2025は2024年モデルに大きなスコア差をつけることができた。
また、同じGPUを搭載するTUF Gaming A16 2025との差だが、全テストでわずかに下回る結果となってしまった。
この差はGPUの「TGP」の差と、ボディーサイズの違いによる冷却性能の違いによるものだろう。
TUF Gaming A14 2025のTGPは最大105Wで、TUF Gaming A16 2025のTGPは最大115Wと、わずかに10Wだけ高く設定されている。このTGPを実現するための熱設計が、GPUの最大パフォーマンスを維持できる時間や回数に影響し今回のスコアの差につながったのだろう。とはいえその差は本当にわずかで、ゲームプレイに大きな影響は出ないはずだ。
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