“まるでビジネスPC”な「ASUS TUF Gaming A14」の2025年モデルを試す GeForce RTX 5060 LP GPUを搭載ゲーミングノートPC ナビ(3/3 ページ)

» 2025年08月14日 15時00分 公開
[迎悟ITmedia]
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ファイナルファンタジー14/15ベンチマーク

 では、実際のゲームをベースとするベンチマークテストはどうだろうか。「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー(FF14)」「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION(FF15)」のベンチマークアプリを試してみよう。

 FF14はMMORPGの定番ソフトでもあり、ゲーミングPCで何かしらのMMORPGを遊びたいとなれば、テスト結果は分かりやすい指標になる。FF15は同じファイナルファンタジーでも、スタンドアロンでプレイする従来タイプのRPGだ。発売から年数は経過しているが、今でも国産タイトルとしては重たいゲームに分類されるため、据え置きゲーム機とPCの双方で発売されるゲームタイトルを遊ぶ際の指標になる。

 どちらも解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)、グラフィックス設定は最も高い設定にしてテストを行った。結果は以下の通りだ。

  • FF14ベンチマーク
    • TUF Gaming A14 2025:1万4339ポイント
    • TUF Gaming A16 2025:1万5198ポイント
    • TUF Gaming A14 2024:1万4018ポイント
  • FF15ベンチマーク
    • TUF Gaming A14 2025:1万998ポイント
    • TUF Gaming A16 2025:1万1050ポイント
    • TUF Gaming A14 2024:8240ポイント

 こちらのテスト結果も、3DMarkの結果とほぼ同じ結果になった。TUF Gaming A14 2025とTUF Gaming A16 2025の差はわずかで、この差は先ほど3DMarkで書いたのと同じ理由によるものだろう。

 そしてTUF Gaming A14 2024の差はそのままGPUの世代の差、性能の差だ。

 デスクトップ向けのGPUに比べればスコアはおとなしいものの、どちらも結果は「とても快適」の判定で、ベンチマーク画面で極端にキャラクターの動きに引っ掛かりを感じることもなく、実際のプレイも快適に遊ぶことができるだろう。

モンスターハンターワイルズ

 では重量級のゲームはどこまで遊べるだろうか。そこで試したのは2025年、ゲーミングPCの購入動機になった回数が多いであろう「モンスターハンターワイルズ」のベンチマークを実行し、TUF Gaming A14 2025で重量級ゲームが遊べるかを確認した。

 なお、こちらのテストのみ、過去機種と今回とで設定値が異なったため、TUF Gaming A14 2025のスコアのみ掲載する。

 テスト時の設定はディスプレイ解像度を1920×1200ピクセルに、グラフィックのプリセットは「高」を選択し、GPUによるフレーム生成を有効にして行っている。

 モンスターハンターワイルズのベンチマークでは、より高画質の「ウルトラ」というプリセットもあるのだが、搭載されているビデオメモリが8GBだと良好な結果を得られないことを過去のテストで確認しているため、今回はこちらの設定を「本機における最も高画質の設定」と見なして実施した。結果は以下の通りだ。

  • スコア:1万8058ポイント
  • 平均フレームレート:105.96fps

 結果は「快適にプレイできます」の表示で、実際にスコアも平均フレームレートも良好だ。

 実際のプレイではベンチマーク以上に重たいエリア、シーンがあるといった話も聞いているが、ベンチマークでこれだけのスコアとフレームレートが記録できていれば、そうした場面でもゲームコンソール同等か、それ以上の動きでプレイすることが可能だろう。

PCMark10 バッテリーベンチ

 TUF Gaming A14の性能については、ここまでのテストの通り、14型とコンパクトながら16型のゲーミングノートPCとほぼ変わらない性能を発揮できることがわかった。

 ただ、その上でもう1つ個人的に気になることがあったのでベンチマークを実施した。「バッテリー稼働時間」だ。

 性能を追い求めていくのであれば、排熱に余裕のある16型以上のゲーミングノートPCを選んだ方が有利だ。それでもあえて14型を選ぶ理由は可搬性だろう。

 ポータブルゲーム機のように使うことはさすがに難しいが、オフラインでのゲームイベントや長距離の移動などで、ゲーミングノートPCを開きゲームを遊ぶことも考えられる。

 そこでPCMark10のバッテリーベンチマークで「Gaming」シナリオを選択し、バッテリー稼働時間を計測した。

 結果は「2時間33分」と、ゲーミングノートPCとしてはかなりバッテリーの持ちがいい。1時間前後という機種も珍しくない中で、2倍くらいの時間、バッテリー稼働でもゲームが遊べるスタミナは本機の強みといえるだろう。

photo Gamingでバッテリーベンチを実行しても約2時間半と、かなりの時間動作する

 もちろん、ゲームでこれだけバッテリーが持つのだから、ブラウジングなど中心とした使い方であればかなりバッテリーも持つはずだ。

 筆者のように「自宅ではデスクトップPC。さらにゲーム用のデスクトップPCが別にあり、外出時には軽さとバッテリー持ちを両立したモバイルノートPCを持つ」といったように、複数台のPCを使い分けする人には関係ない話だ。

 だが普通は「1台で全てを賄う」という人の方が多いと思われ、仕事や学校での日常利用に加え、ゲームも十分に遊べるというだけで「TUF Gaming A14 2025を選ぶ」という選択を選ぶ人も出てくるのではないだろうか。

 本体重量もメーカー仕様で約1.46kg、実測で1.456kgと、最近のモバイルノートPCに比べれば重たいものの、十分持ち運べる重量なので「1台で全てをかなえたい人」にはおすすめだ。

photo 本体重量も約1.46kgと、モバイルノートPCほどではないとしても、軽くて持ち運べる重さだ

小さくてもフルパワー、14型と侮ってはいけない

 ここまで何度も書いているが、小型のゲーミングノートPCは排熱の関係で高性能なパーツを搭載できない、または搭載しても性能に制限がかかることが多く、16型やそれ以上のサイズのモデルと比べて“性能が低い”という印象がある。

 だが、TUF Gaming A14はここまでのテスト結果の通り、ボディーを小さくしても性能を諦めない、フルパワーのゲーミングノートPCだ。

 本体重量も比較的軽く、14型というサイズは普段使いのバックパックなどにも入る。ゲーム以外の用途でも十分に活躍でき、TUFシリーズの質実剛健な作りやMILスペック準拠の頑丈さは、強い衝撃が加わったり、屋外などPCが苦手とする場所で利用したりしても安心できる要素だ。

 普段使いもモバイルも、そしてゲームも。全てを欲張りたい人にはおすすめの1台、それがTUF Gaming A14 2025 FA401KMだ。

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