TERRAMASTERが1月21日に発表した、NVMe SSDエンクロージャー(SSDケース)「TerraMaster D1 SSD Pro」をご存じだろうか。Thunderbolt 5(USB4 Version 2.0/USB 40Gbps)対応で、毎秒80Gbps(理論値)のデータ転送を実現したモンスタースペックのSSDケースだ。
昨今、NVMe規格のSSDはPCI Express 4.0(PCIe 4.0)規格が主流だが、ポータブルSSDとして利用する際にそのパフォーマンスをフルに発揮できるケースは限られている。しかし、本製品とThunderbolt 5対応PCを組み合わせれば、PCIe 4.0対応NVMe SSDの性能をフルに引き出したポータブルSSDを実現できる。
本製品なら、筆者が最近抱えている“ある課題”を解決してくれるのでは――そう思って、実機を手元に用意して詳しくチェックしてみることにした。
筆者は最近、自宅のローカルLLM(大規模言語モデル)サーバを自作PCからM4 Maxチップ搭載のMac Studioへとリプレースした。
その際、予算が許す限り大きなモデルを動かすべくメモリ(ユニファイドメモリ)の容量を優先した都合で、搭載する内蔵SSDの容量を相対的に小さくしてしまった。
現在までに、さまざまなローカルLLMを試しているのだが、昨今はモデルの容量(サイズ)がどんどん大きくなっている。そのこともあり、まめに使わなくなったモデルを削除しているものの、すぐに内蔵ストレージが圧迫されてしまうという課題に直面している。
「だったらSSDを換装すれば?」と思うかもしれないが、Mac Studioは購入後の内蔵SSD換装は認められていない。ゆえに、外付けストレージを増設するしか方法はない。
外付けストレージを使う際にネックになるのがアクセス速度だ。ローカルLLMの推論において、モデルの読み込み速度はそのままパフォーマンスに直結する。できれば、内蔵ストレージと遜色ない速度で使いたい。
そう考えると、コストとパフォーマンスのベストバランスを取れそうなのは、PCIe 4.0接続のNVMe SSDを外付けすることなのだが、外付けNVMe SSDケースはUSB 3.2 Gen 2対応のものが多めで、よくてThunderbolt 4(USB4 Version 1.0/USB 40Gbps)対応で、PCIe 4.0の速度を生かしづらい。
しかし、今回試すD1 SSD Proなら、PCIe 4.0接続のNVMe SSDの“実力”をフルに引き出せるはず……なのだが、懸念点もある。それはSSD自体の発熱だ。
PCIe 4.0接続のSSDはパフォーマンスがよい分だけ、発熱量も大きくなる傾向にある。暑い夏を迎えるに当たって、安定した運用ができるかどうかに不安が残るのだ。こればかりは実際にテストしてみないことには分からない。
ということで、今回はThunderbolt 5ポートを備えるMac StudioにD1 SSD Proを接続し、筆者の用途に耐えられるパフォーマンスと冷却性能を備えているのか検証してみたい。
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TerraMaster、アルミ筐体を採用したUSB4外付け型SSDケースCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.