ミニPC市場で躍進を続けるMinisforumから、Thunderbolt 5とOCuLinkの双方に対応したeGPUドック「DEG2」が、2026年1月10日に発売された。価格は3万5999円だ。
前モデルの「DEG1」は接続規格がOCuLinkに限定されていたため、対応するPCの選択肢が乏しい点が課題だった。継続利用にはPC側もOCuLink対応モデルを選ぶ必要があり、高速転送というメリットの裏で汎用(はんよう)性に欠ける側面があった。
一方で、安価かつOCuLink対応のミニPCを既に所有しているユーザーにとっては、現在でもコストパフォーマンスに優れた選択肢といえる。
こうした背景の中、登場した新モデル「DEG2」は、新たにThunderbolt 5へ対応しただけでなく、ドッキングステーションとしての機能性も大幅に強化されている。本稿ではDEG2の実機を用い、拡張された各種機能の検証とともに、Thunderbolt 5接続によるeGPUのパフォーマンスを詳しくチェックしていく。
先代のDEG1も「eGPUドッキングステーション」を冠してはいたが、実態はPCI Expressスロットを備えるのみで、グラフィックスカードの搭載に特化した極めてシンプルな構成だった。
対するDEG2は、Thunderbolt 5対応のUSB4 Version 2.0ダウンストリームポートを筆頭に、計2基のUSB 3.2 Standard-A(10Gbps/5Gbps)、2.5GBase-T対応LANポート、さらにはM.2 2280 PCIe 3.0 SSDスロットまで備えている。まさに「ドック」の名にふさわしい、優れた拡張性を実現している。
電源コネクター付近を覆うマグネット式カバーを取り外すと、内部のM.2スロットやモード切替スイッチにアクセスが可能だ。標準状態ではThunderboltモードが有効化されているため、OCuLink接続を利用する際は物理スイッチによる切り替えが必要となる。
ただし、OCuLinkモード時はUSBハブや有線LAN、M.2スロットといった付加機能が無効化される。本機のポテンシャルを最大限に活用するには、Thunderbolt接続が前提となる点に留意したい。
DEG2はPCケースのようにGPUやATX/SFX電源を覆うものが無いため、むき身の状態いわゆるオープンフレームのような見た目に仕上がる。そのため、もしDEG2を利用するのであればフルプラグインタイプのATX電源を利用するのをおすすめする。
省スペースなSFX電源も搭載可能だが、ケースへの収容を考慮する必要がない本機においては、コストや容量の選択肢が広いATX電源が第一候補となるだろう。
今回のテストではセミプラグイン電源を使用したため、配線の混雑が目立った。外観へのこだわりが強くなければ、コスト重視でセミプラグインモデルを選択するのも1つの手だ。
検証機には、重量級カードのぐらつきを抑制する「GPUガード」のマニュアルが付属していなかったが、取り付けは容易だ。電源ユニットを固定した後、そのボディーにガードを装着すれば、GPUをしっかりと保持できる。
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