コントローラーに手を置いたまま、ノールックで素早く操作するなら物理ボタンが多いコントローラーのほうが好ましいと言えますが、スマホジンバルを求めるユーザーの多くは、そこまでストイックな使い方をしないのかもしれません。
そう考えると、Osmo Mobile 8Pのワイヤレスリモコンは表示部が分かりやすくて好印象です。1.4型の画面サイズは適度な大きさで、指が太すぎる人でなければ操作は簡単でした。
複数のモードを切り替える項目はアイコンデザインだけではなくモード名も表示されるようになっており、「P=Pro」モデルでありながら、ビギナーにも強くお勧めしたい製品に仕上がっています。
ワイヤレスリモコンのため、取り外した状態でも操作可能です。なお開けた場所では10m以上離れた位置からでもジンバル部を動かすことができました。撮影用のスマートフォンを含め、2セット、3セット用意すれば、カメラマン0人でマルチビューの動画を制作できます。
多機能モジュール2のカメラ映像を、ワイヤレスリモコンに伝送することもできます。この状態のまま、ジョイスティックを使ってジンバルの向きを変えられます。
これは非常に便利です。「今までもApple Watchでできたことだ」と指摘する声もあるかもしれませんが、前述したようにワイヤレスディスプレイ&リモコンのために3万円を超えるデバイスを用意するというのは無理があるというもの。
近年はiPhoneを超えるカメラ性能を持つAndroidも増えていますし、デバイスを選ばずにワイヤレス操作のメリットが受けられるOsmo Mobile 8Pに軍配が上がります。
Osmo Mobile 8Pは多機能モジュール2を用いることで、人物、猫、犬、車両、物体のトラッキングが可能だといいます。手元にラジコンカーなどがなく、新しいトラッキング対象を捉えて離さないスキルを確認することはできなかったのですが、Osmo Mobile 7PやOsmo Pocket 3を使ってきた経験から、DJIならば間違いないだろうという安心感があります。
トラッキング性能以外で大きな性能向上ポイントとなるのが、Apple DockKitへの対応です。iPhone純正カメラアプリや、Apple DockKitをサポートしているサードパーティー製カメラアプリなどでトラッキング機能が利用可能です。
また、ジンバルの回転角度も大きく変わりました。
Osmo Mobile 7Pはパン(水平・左右)が-109〜222度、ロール(回転)が-77〜255度、チルト(垂直・上下)が-224〜100度となっていて、ジンバルまかせで被写体を追いかけていると、回転角が足りなくなることがありました。
Osmo Mobile 8Pはパンが360度、ロール(回転)が-77〜255度、チルト(垂直・上下)が-224〜100度となります。左右へ動かす時は制限がなくなり、ぐるっと一周させることも可能です。
ワイヤレスリモコンがついたことで、カメラマンなしの自動トラッキング運用が増えるであろうOsmo Mobile 8Pだからこそ、無制限パン性能は生きますね。
DJI Micシリーズモバイルレシーバーを使うことで、新世代となるDJI Mic Mini 2やDJI Mic 3にも対応しています。Osmo Mobile 8Pは、同社の他の周辺機器ともうまく連携するため、DJIエコシステムの有利さを感じさせます。
映像の安定性にもこだわり、かつ音質も重視したい──そんな要望を持つスマホビデオグラファーにとって、Osmo Mobile 8Pは間違いのない選択肢です。
DJI初の360度カメラドローン「DJI Avata 360」実機レポ 多彩な8K空撮、これは“空飛ぶOsmo 360”だ
ライカ共同開発の2眼ジンバル「Insta360 Luna Ultra」レビュー 12倍望遠、画面分離ギミックを持つ片手8Kカメラ
DJI、初心者向け新ドローン「Lito」シリーズ発表 全方向障害物検知やLiDAR搭載で安全性を強化 4万7520円から
「DJI Osmo Pocket 4」速攻レビュー Pocket 3から買い換える価値はある? 進化したポイントを実機で比較した
DJI、8K/360度撮影に対応した新型ドローン「Avata 360」きょう発売 1型センサー搭載、レンズ交換も可能にCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.