こうして、くしくも360度アクションカムを展開するDJIとInsta360が相次いでリリースした360度カメラドローンですが、そのコンセプトやターゲットとしているユーザー像はやや異なっているようです。Avata 360は撮影志向のドローンであり、Antigravity A1は飛行体験を楽しむドローンだということでしょうか。
両機のスペックを見ると、Avata 360は寸法が246(幅)×199(奥行き)×55.5(高さ)mm、重さは約455gなのに対し、Antigravity A1は約308.6(幅)×382.3(奥行き)×89.2(高さ)mm、重さは約249g(大容量バッテリー使用時は約291g)となっています。
頑強なプロペラガードを一体化したデザインのAvata 360は、Antigravity A1より大きくも見えますが、飛行時のサイズはAvata 360の方が小型です。
ただし、離陸重量はAvata 360の方がAntigravity A1の倍近い重さとなっています。Antigravity A1は小さな容量のバッテリーを利用することで、ヨーロッパでは飛行の登録や操縦者の訓練、試験などが免除される、主にホビーユース向けのカテゴリーに分類されます。
この重さの違いの1つの要因ともいえるのが、360度カメラの仕様です。Antigravity A1は1/1.28型のセンサーを搭載しているのに対して、Avata 360は1型相当の正方形センサーを採用しています。
撮影できる動画の解像度はいずれも最大で7680×3840ピクセルと同じですが、Avata 360のセンサーの方が大きいため、一般的に暗所の撮影特性に優れているといいます。事実、DJIはAvata 360のキャッチコピーに「フラグシップ8K 360度カメラドローン」とうたっていて、DJIのラインアップの中ではFPVドローンのカテゴリーとされる「Avata」の名を冠しているにもかかわらず、どちらかというと映像撮影向けであることを訴求しているようです。
一方、Antigravity A1はWebサイトの製品紹介の中でも「没入感」や「スリルを分かち合う」といったコピーが並ぶなど、どちらかというと、操縦者があたかも自分が空中を飛んでいるかのような体験ができるツールとして、360度カメラドローンの魅力を訴求しています。
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