Razer Hammerhead V3 HyperSpeedの本体にはタッチセンサーが仕込まれており、主要な操作は本体をタッチして行える。
1回タップすると「再生/一時停止」、2回タップすると「曲送り」……といった操作が割り当てられているが、使用中に意図しない誤操作が起きることはなかった。タッチの反応も素直で、慣れれば手元を見ずに扱える。
本体にはマイクも内蔵しており、本体を2秒長押しすればマイクミュートのオン/オフを切り替えられる。今回はボイスチャットでの通話品質までは検証していないが、ミュート操作が手元で完結するのは、ボイスチャットを多用するプレイヤーにとって便利といえる。
本製品の各種設定はWindows PC/Macの場合はRazer Synapseから、スマホ/タブレットの場合はイヤフォン/ヘッドセット製品向けの純正アプリ「Razer Audio」から行える。
Razer Synapseでは「サウンド」「エンハンスメント」「マイク」「電源」の4つのタブが用意され、名前通りの設定を行える。
エンハンスメントだけちょっと分かりづらいが、ANC/環境認識(外音取り込み)回りとタッチジェスチャーの設定を行える。その中でユニークなのが「着信拒否」で、HyperSpeedでのゲームプレイ中に、Bluetooth経由でのモバイル着信をブロックできるようになっている。ゲームへの集中を妨げたくないプレイヤーにとっては、地味ながらうれしい配慮だ。
Razer Hammerhead V3 HyperSpeedの公称バッテリー駆動時間は、イヤフォン単体で最大10時間、充電ケースとの併用で最大40時間だ。ケースの充電は、背面のUSB Type-C端子から行える。
先述の通り、本製品はケースを無線アダプターとして使えるため、PCでプレイ中はケースに接続したまま、プレイを終えたらイヤフォンをケースに戻すという運用が自然に成立する。この使い方なら、いざ使おうとしたときにバッテリーが切れているという事態はまず避けられる。数字としての駆動時間以上に運用のしやすさが効いてくる。
完全ワイヤレスの手軽さを保ちながら、ゲーミングで求められる低遅延を実現した本製品は総じて完成度が高く、「使って、戻して、充電する」が一連で完結する取り回しのよさは、日々ゲームで使う上で確かな魅力になる。Bluetooth 6.0接続にも対応するため、ゲーム専用に終わらず普段使いの1台としても成立する点も心強い。
一方で、音は色付けの少ないフラット寄りで、リスニング用の高音質モデルのような個性は控えめだ。ボディーの光沢仕上げは指紋が目立ちやすく、ケースもやや大きめと、気になる点がないわけではない。
とはいえ、これらは用途を理解したうえでなら十分に許容できる範囲だろう。完全ワイヤレス1台でゲームを主軸に据えつつ、普段使いまでカバーしたいプレイヤーにとっては、有力な選択肢の1つになるはずだ。
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