7月6日のタイミングでCloud Rebuildと合わせて発表されたのが、先ほども少し触れた「EntraまたはEntraハイブリッド(EntraとオンプレミスのActive Directoryを併用する環境)」に接続するPCについても、「クラウドへのバックアップ」がデフォルトで“オン”になるというトピックだ。
個人ユーザーの場合、Windows 11 Home/Proをセットアップするとデフォルトでバックアップ機能が有効化され、あとは個々人の判断でオン/オフを切り替えられる状態になっているが、企業ユーザーの場合はIntuneなどを通じて“オプトイン”しない限りは機能が有効化されない。
これが26H2以降ではデフォルトで有効化される設定に切り替わるため、その点で注意が必要となる。なおNeowinなどの表記によれば、EUのDigital Markets Act(DMA)やソブリンクラウドなど特定環境下においてはその限りではないとのことだ。
個人ユーザーがCloud Rebuildを利用した場合の挙動は先ほど説明した通りだが、企業環境では直接PCに触れられる場合は個人向けと同様に設定メニューからWinRE(Windows Recovery Environment)の画面を起動するか、あるいは管理者権限を持つコマンドプロンプト経由でコマンドを実行する。
なお、Intuneなどエンドポイントのデバイスを管理できるツールからのリモート実行機能は今後リリースされる予定だという。バックアップ情報はWindows Autopilot、Microsoft Intune、Backup for Organizations(現在の最新名称は「Windows settings backup and restore」)、OneDriveを通じてリストア処理が行われる。
このように26H2は、よりMSA(Entra ID)ならびにOneDrive(含むfor Business)との結びつきが強くなる傾向にあるが、先日筆者のXのタイムラインでも「Windows 11最大の不満はOneDrive」という投稿が続けざまに流れてきたりとユーザーの評判は非常に悪い。
これは日本のみならずウォッチしている英語圏のユーザーも長年にわたって不平を述べており、「ファイルパスの勝手な書き換えや移動」「望んでないのに5GBのクラウドストレージをすぐに満杯にして有料課金へと誘導する」「同期が原因でPCの動作速度を落としている」といった声は探せばすぐに見つかる状態だ。
Microsoft内部でもMSA強制化に反発する声がある一方で、現状のMicrosoftはむしろそれを強化する方向で間違いなく進んでおり、このあたりのユーザーの不満の声をどう解消していくのかが気になるところだ。
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