約58gのAIスマートグラス「INMO GO3」日本初上陸 累計販売トップブランドのビジョンは(2/2 ページ)

» 2026年07月17日 16時20分 公開
[山口恵祐ITmedia]
前のページへ 1|2       

日常の具体的なニーズに応えるINMOのビジョン

 INMOは2020年設立で、AIとARスマートグラスに取り組んできた。ソフトウェアからハードウェアの開発、製造、販売までを一気通貫で行う体制を構築しており、継続的な製品改善を行っているとしている。今回、日本法人であるイノモ日本を通じて、本格的な日本市場での展開を開始する。

 7月16日に開催された発表会に登壇したイノモ日本の野村洋平氏(代表取締役)は、今回のINMO GO3について「単なる未来的なコンセプトではなく、日常生活のどの場面で使えるのかという実用性を重視している」と説明した。

photo イノモ日本の野村洋平氏(代表取締役)

 同社は日本市場を重要視する理由として、日本のユーザーが製品体験やデザイン、プライバシーへの配慮を重視する点や、インバウンド観光や国際会議など、多言語コミュニケーションの需要が多い点を挙げた。

 日本での目標は製品を販売することだけではなく、ユーザーからのフィードバックを通じてブランドの信頼を築き、長期的な基盤を構築することだという。

 なお、上位モデルである「INMO AIR3」ではなく、あえてINMO GO3を日本市場に最初に投入した理由について、INMOのホー・インシン氏(海外セールス部バイスプレジデント)は、「日本市場ではAI翻訳や日常的に着用できるデバイスへの需要が高まっているため」と説明した。

 INMO GO3の顧客ターゲットとしてはビジネスパーソンや観光客を見込む他、障害のある方の日常的なサポート用途も想定しており、価格設定(9万9800円)についても、消費者の課題を解決できる価値や競争力を踏まえて決定したとしている。

 実際にホー氏がフランス出張でINMO GO3を使用した際には、ビジネスの商談が円滑に進んだだけでなく、「現地のラグジュアリーショップや屋台での買い物でも言語の壁を感じることなく、現地の人とコミュニケーションを取り、値切り交渉まで行えた」とアピールしていた。

自然なデザインと充実のAI機能

 イノモ日本の長野元親氏(日本セールスマネージャー)は、製品の詳細について解説した。デザイン面では、テンプルの幅を8mmに抑え、CNC精密加工による上質な仕上がりを実現することで、ビジネスシーンでも違和感なく着用できる自然さを追求したという。

photo イノモ日本の長野元親氏(日本セールスマネージャー)

 かけ心地についても、約58gという軽さに加え、テンプルが外側に15度広がる構造や、エアクッション構造の鼻パッドを採用し、長時間の使用でも負担が少ない設計となっている。

photo かけ心地に関する仕様

 ディスプレイには新たな「IMAR Pureクリア光学システム」を採用し、最大1500ニトの明るさと高い透過率により、クリアな視界を確保したという。

photo ディスプレイの仕様

 機能の中心となるAI翻訳では、相手の言葉をリアルタイムで字幕表示するだけでなく、オプションの「INMO Speaker」と連携して外部スピーカーからAI音声を発声し、双方向の会話体験を提供するという。マイクは1対1の会話に特化した90度の指向性モードと、グループ会話向けの360度全方向モードを使い分けることが可能だ。

photo 「INMO Speaker」(左)

 さらに、「AIミーティングアシスタント」機能により、録音した会議音声の自動文字起こしや要約を行える。7月31日には「JUN GINZA」にて度付きレンズの販売も始める予定で、実際のメガネとしての使いやすさにも配慮されている。ソフトウェア開発キット(SDK)も既に一部のパートナー向けに公開されており、今後の機能拡張にも期待が高まる。

 PC USERでは、INMO GO3の実機を入手でき次第、レビュー記事をお届けする予定だ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月01日 更新
  1. なぜ「データ通信できないケーブル」が必要? エレコムの充電専用ケーブルについて語りたい (2026年08月31日)
  2. WindowsでもローカルLLMが快適に? 開発中ビルドで見つかった「AI向けメモリ割り当て機能」の正体 (2026年08月31日)
  3. Keychron「Nape Pro」販売開始! Stream Deckボタン搭載マウスやバッテリー交換可能なマウスも! (2026年08月31日)
  4. 新型「Mac mini」「Mac Studio」の“数字”を読み解く――驚異のAI性能と、日米価格設定のからくり (2026年08月28日)
  5. 高価なGPUを燃やしたくない! 異常検知アダプター&電源チェッカーが飛ぶように売れる理由 (2026年08月29日)
  6. スマホと2台持ちしたい! 円形ディスプレイが魅力のデジタルオーディオプレーヤー「FIIO Snowsky DISC」を試す (2026年08月27日)
  7. 80%レイアウトキーボード「Keychron K13 Max」が20%オフの1万5136円に (2026年08月31日)
  8. Z.aiが320Bのモデル「GLM-5.3-Flash」を発表/OpenAIの自社チップ「ハラペーニョ」の性能が明らかに (2026年08月30日)
  9. レトロゲーム機風なのにAAAタイトルが動く、Ryzen 7 H255搭載ミニPC「ACEMAGIC Retro X3」を試す (2026年08月27日)
  10. 約63gの軽さと高輝度で快適! 4万円台で視度調整もあるスマートグラス「VITURE Pro 2」と8万円台のBeastを比較 (2026年08月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー