INMOは2020年設立で、AIとARスマートグラスに取り組んできた。ソフトウェアからハードウェアの開発、製造、販売までを一気通貫で行う体制を構築しており、継続的な製品改善を行っているとしている。今回、日本法人であるイノモ日本を通じて、本格的な日本市場での展開を開始する。
7月16日に開催された発表会に登壇したイノモ日本の野村洋平氏(代表取締役)は、今回のINMO GO3について「単なる未来的なコンセプトではなく、日常生活のどの場面で使えるのかという実用性を重視している」と説明した。
同社は日本市場を重要視する理由として、日本のユーザーが製品体験やデザイン、プライバシーへの配慮を重視する点や、インバウンド観光や国際会議など、多言語コミュニケーションの需要が多い点を挙げた。
日本での目標は製品を販売することだけではなく、ユーザーからのフィードバックを通じてブランドの信頼を築き、長期的な基盤を構築することだという。
なお、上位モデルである「INMO AIR3」ではなく、あえてINMO GO3を日本市場に最初に投入した理由について、INMOのホー・インシン氏(海外セールス部バイスプレジデント)は、「日本市場ではAI翻訳や日常的に着用できるデバイスへの需要が高まっているため」と説明した。
INMO GO3の顧客ターゲットとしてはビジネスパーソンや観光客を見込む他、障害のある方の日常的なサポート用途も想定しており、価格設定(9万9800円)についても、消費者の課題を解決できる価値や競争力を踏まえて決定したとしている。
実際にホー氏がフランス出張でINMO GO3を使用した際には、ビジネスの商談が円滑に進んだだけでなく、「現地のラグジュアリーショップや屋台での買い物でも言語の壁を感じることなく、現地の人とコミュニケーションを取り、値切り交渉まで行えた」とアピールしていた。
イノモ日本の長野元親氏(日本セールスマネージャー)は、製品の詳細について解説した。デザイン面では、テンプルの幅を8mmに抑え、CNC精密加工による上質な仕上がりを実現することで、ビジネスシーンでも違和感なく着用できる自然さを追求したという。
かけ心地についても、約58gという軽さに加え、テンプルが外側に15度広がる構造や、エアクッション構造の鼻パッドを採用し、長時間の使用でも負担が少ない設計となっている。
ディスプレイには新たな「IMAR Pureクリア光学システム」を採用し、最大1500ニトの明るさと高い透過率により、クリアな視界を確保したという。
機能の中心となるAI翻訳では、相手の言葉をリアルタイムで字幕表示するだけでなく、オプションの「INMO Speaker」と連携して外部スピーカーからAI音声を発声し、双方向の会話体験を提供するという。マイクは1対1の会話に特化した90度の指向性モードと、グループ会話向けの360度全方向モードを使い分けることが可能だ。
さらに、「AIミーティングアシスタント」機能により、録音した会議音声の自動文字起こしや要約を行える。7月31日には「JUN GINZA」にて度付きレンズの販売も始める予定で、実際のメガネとしての使いやすさにも配慮されている。ソフトウェア開発キット(SDK)も既に一部のパートナー向けに公開されており、今後の機能拡張にも期待が高まる。
PC USERでは、INMO GO3の実機を入手でき次第、レビュー記事をお届けする予定だ。
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