2025年度、市場の成長率を上回る結果を出せたというNECPCだが、2026年度の事業方針として、宮前氏は「AIを活用したクライアントコンピューティングでお客さまの安心に寄り添い、事業を拡大する」という目標を掲げ、以下の3つについて重点的に取り組むという。
取引ボリュームに応じた「販売パートナープログラム」を大幅に拡充し、情報提供、ツール/機材の貸し出し、キャンペーン効果の最大化を図る。特に変化の速いAI時代の情報をいち早くパートナーへ届ける定例会などを強化する。
また、医療/公共/教育など、特定業種に強みを持つアライアンスパートナーと連携し、業種別提案シナリオを立案/構築する専門組織を新設する。さらに、同社が直接アプローチした新規顧客に対し、販売パートナーと共同で導入から運用までを支援する営業体制も整える。
これまでハイエンドモデル中心で全ラインアップの約3割だったAI PCの構成比を、スタンダードモデルも含めて約7割まで引き上げる。
加えて、技術協力や共同プロモーションが中心だったISV(独立系ソフトウェアベンダー)との協業プログラムの範囲も拡大する。ISV/販売パートナー/NECPCの「3社連携モデル」を推進し、導入の検討からアフターサポートまで一体となった支援体制を構築する。
LAVIEブランドへの統一とともに、ビジネスを止めない「攻めの商品提供」を行う。
そして、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアと保守サポートの強化も新製品の訴求ポイントとして打ち出している。
トラブル発生時にチャットベースの対話形式でPCのハードウェア状況を把握する独自のAIソフト「AI Plus Biz」を強化した。従来の「PCが遅い」といった曖昧な質問に対し、AIが原因を絞り込んで具体的な選択肢や改善案を提示することで、PCに詳しくないユーザーでも自己解決へと導くという。
これにより、業務停滞時間の削減と、企業のサポート部門/情報システム担当者の問い合わせ対応負担の大幅な軽減につながるとアピールしている。
ヤマハの技術と連携した「AIミーティング機能」も強化した。これまでの内蔵マイク/スピーカーに加え、BluetoothやUSB接続の他社製ヘッドセットやマイクにもAIノイズ抑制機能が適用できるようになった。カフェや騒がしいオフィスなど、どのような環境からでも自身の声だけをクリアに届けやすくなったという。
A4ノートPCのセカンドSSD搭載構成モデル(BN76C、BN56C、BN56Rなど)を対象に、新機能「LAVIEスマートバックアップ」を搭載する。NECPCの調査では、ビジネスユーザーの約50%がクラウド保存に抵抗を感じており、約77%が「PC内で自動的にバックアップしてくれる機能」を求めているという。
LAVIEスマートバックアップでは、ネットワーク接続やクラウドを介さず、バックグラウンドでユーザーデータを自動的にセカンドSSDへ保存できる。アクセス頻度やストレージの空き容量などをアプリが自動判断して管理するため、ユーザーはUSBメモリなどを接続したままにすることなく、安全かつ手軽にデータの冗長性を確保できるという。
ただ、同一のPC本体内にあるストレージにデータをバックアップするため、PCの全損や紛失時の対策というよりは、誤ってファイルを消去してしまった場合や、メインSSDの不良が発生した際に役立つ機能といえそうだ。
製品の設計、開発、製造、品質保証は、従来のモデルに引き続き米沢事業場(山形県米沢市)で一貫して行われる。今回からPCのライフサイクルの長期化に応えるため、BTOメニューにおける引き取り修理の保証期間を、従来の最長5年間から最長7年間に延長した。さらに、落下や水ぬれなどのトラブルに対応する「アクシデント・ダメージ・プロテクション」において、修理金額の上限を撤廃したメニューも用意した。
NECPCはハード/ソフト/サービスの全方位から、企業のビジネスを止めない伴走者としての姿勢をアピールしたい考えだ。
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